フランスのエスプリを感じる焼き菓子

 アンティークのテーブルに並ぶ、焼き菓子やクッキーもご紹介しましょう。

焼き菓子もいろいろあります。左から時計回りで「ムスコバドのフィナンシェ」240円、「ガレット・ブルトンヌ」200円、「クロッカン・オ・ノワゼット」1袋300円、「ブール・ド・ネージュ・オ・テ・ヴェール」1袋350円。

 ムスコバドという砂糖を使った「ムスコバドのフィナンシェ」は、しっとり、コク深い味わい。蜂蜜の優しい甘さに癒されます。

 「ブール・ド・ネージュ・オ・テ・ヴェール」は、駅ビルにあるお茶屋さん「みどり園」の緑茶を粉末にして生地の中、周りの粉糖にも混ぜ込んでいます。口の中にふわっと広がる緑茶の渋味、苦みが後口までほんのり残ります。

「ガレット・ブルトンヌ」200円。ひとつずつ丁寧に包装されて並びます。

 「ガレット・ブルトンヌ」は、ブルターニュ地方の塩をきかせたお菓子。ほんのりラム酒が香ります。

 「クロッカン・オ・ノワゼット」は、卵白ベースの生地にヘーゼルナッツをたっぷり加えて焼き上げています。ザクザクした食感がなんともいえません。ヘーゼルナッツの芳香が口いっぱいに広がります。

 他にも、ラム酒をほんのりきかせたアーモンドクリームとバナナをタルトに詰めて焼き上げた「バナナのタルト」、サブレやパウンドケーキなど、焼き菓子にもフランスのエスプリが感じられます。

 「フランスのレシピでカヌレも焼きたいし、ショコラも作りたい」と村西さんはにっこり。「いつか、デザート菓子を出すサロン・ド・テをやりたいですね」。

 ステキなサロン・ド・テが、早くできますように。

店内に飾られたウサギのオブジェ。

「pâtisserie usagui (パティスリー ウサギ)」
所在地 兵庫県伊丹市中央1-7-15  
電話番号 072-744-2790
https://instagram.com/patisserieusagui/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2018.02.11(日)
文・撮影=そおだよおこ