兵庫県・阪急伊丹線伊丹駅から徒歩3分。立ち飲み屋などが多い駅前の「ひがし商店街」で、フランスの街角にありそうなシックでお洒落な雰囲気が漂う佇まいのお店を見つけました。
ガラス窓にうさぎのマークがあり、その名も「pâtisserie usagui(パティスリー ウサギ)」。パティシエール・村西理沙さんが、ひとりで全てを作る小さなフランス菓子のお店です。
店内に入ると、フレンチポップスが流れていて、あちこちにうさぎのオブジェ。正面には、美しい生ケーキが数個ずつ並ぶショウケース。その上にもタルトなどが並び、左手のテーブルには、焼き菓子が置かれています。
右:アンティークのテーブルの上に焼き菓子をディスプレイ。
「生ケーキは8~10種余り、焼き菓子も10種類程。色々なフランス菓子を知ってもらいたい。定番はパリ・ブレストとミルフォイユです」。
村西さんは、1985年、伊丹市生まれ。小さい頃からレシピ本を見るのが大好きだったのだそう。フランス菓子屋になりたいと思ったのは、中学生の時、ル・コルドン・ブルーのフランス菓子の本を母親からもらったのがきっかけだと言います。
短大を卒業して、大阪にあったフランス菓子のお店などで働いてから、渡仏。語学留学からスタートして、パリのケーキ屋で1年半研修した後、アルザスのお店で2年経験を積みます。
パリへ戻ってカフェ併設の新店でケーキやブランチを担当。さらに、レストランやビストロで2年余りも働きました。
「パリはいろんな人がいて、回転も速い。刺激がいっぱいでした」
2016年11月に帰国し、2017年3月に自店をオープン。
「シュークリームとプリンは作らない。苺のショートケーキはシーズンだけと決めていました」とにっこり。
2018.02.11(日)
文・撮影=そおだよおこ