シャスタ滞在のハイライト!
スウェットロッジ体験

 「治癒と浄化」を意味する、ネイティブアメリカンの聖なる儀式「スウェットロッジ」は、ここシャスタエリアでも体験できる。今回は、北アメリカのラコタ族の様式に沿った儀式を体験。

スウェットロッジに併設されている邸宅。まずはこちらで、汗をかいてもいい服に着替える。
儀式の前はリビングで待機。参加の心得を丁寧に教えてくれる。

 「スウェットロッジ」の最大の目的は、自分自身をピュリファイ(浄化)すること。憑きものを落とすというより、己を包む殻をやぶることに近いイメージなのだとか。絡みついたしがらみを取り払い、内なる自分をさらけ出すことが大切と、儀式前のガイダンスで教えてもらう。

儀式前にセージで清められる。

 儀式は、クールダウンを挟みつつサウナを3セットこなすイメージ。暑さも手伝ってか、俗にいう邪念がふりはらわれ、本来の自分自身と素直に向き合える気がした。魂がピュアになることで、地球、宇宙のパワーをより感じやすくなるのだとか。

儀式はささやかな小屋で行われる。中は真っ暗で、東・南・西・北の4方角と、3つの次元とのバランスがとられた世界。ネイティブアメリカンでいうところの“地球の子宮”の中にいる状況を再現しているそう。

 1セット目、2セット目は自分との対峙。今、自分が思うこと、誰かに伝えたいこと、なりたい自分などを告白する。3セット目は、生まれ変わる(リボーン)準備をする時間。感謝と喜びの気持ちをかみしめながら、参加者みなで民族楽器を持ち、歌い踊る。

 実際に体験してみると、暑さと蒸気で、余計なことを考える余裕はない。とはいえ、息苦しさはなく、思考する際の「濁りやアク」が取り払われ、クリーンアップされた気分に。

 普段の生活を送る上で、自分を客観視するのは難しい。内なる声に耳を傾け、それを人前で告白する。ただそれだけなのに、得もいわれぬ達成感。目まぐるしい日常のなかで、素直な自分になる時間がいかに少ないかを実感する。先述したように、ピュアになればなるほど“天”と通じ、願いが叶いやすいそう。

The Mount Shasta Gatehouse Retreat
(マウントシャスタ・ゲートハウス・リトリート)

所在地 Aida Hinojosa, 1236 Vista Drive, Mount Shasta
電話番号 530-926-5752
http://mtshastagatehouseretreat.com/

 次ページでは、シャスタシティ、ならびに、シャスタ観光の拠点となるリゾートホテルを紹介。

2017.10.14(土)
文・撮影=吉村セイラ