中世の雰囲気そのままに
貴族の館に招かれたようなホテル
旧市街のマルクト広場の東にある「グランド・ホテル・カッセルベルグ」は、13~17世紀と18世紀に造られたふたつの建物をベースにしたホテル。
中世の雰囲気そのままの佇まいは世界遺産の街ブルージュならではだ。豪華なシャンデリアが目を引くラウンジがいくつもあり、そのどれもが中世の雰囲気を醸していて美しい。
エントランスを入ると左右に数段の階段があるのは、別々の建物をひとつに繋げた名残。館内は複雑な造りになっていて、バリアフリーではない箇所も多いが、それもブルージュの歴史を物語っているからこそ。全館禁煙だ。
客室によっては自分の部屋の場所を覚えるのに少し時間がかかるかもしれない。118室のなかには、木製の古い柱や梁をそのままデザインとして生かしている部屋や、木製の山形の天井を生かしてメゾネット式になっている部屋もあって趣がある。バスルームはうって変わって現代的な造りで大きなバスタブもある。
スパや24時間オープンのフィットネスジムがあるのは古い建物のほう。アーチ型の梁や石造りの柱がある部屋に、サウナや最新型のフィットネスマシンが並んでいて、中世に思いを馳せながらエクササイズすることができる。
朝食のビュッフェは、白いテーブルクロスで整えられたテーブルが並ぶディナーのような雰囲気のレストランで。すっかり優雅な気持ちになってチェックアウトすることができた。
Grand Hotel Casselbergh
(グランド・ホテル・カッセルベルグ)
所在地 Hoogstraat 6, 8000 Brugge
電話番号 050-44-65-00
http://www.grandhotelcasselbergh.be/en
2017.09.26(火)
文・撮影=たかせ藍沙