周囲の海にはマンタなど大物も出現
そして、ポンペイ島の本島と、25の小島は、巨大なバリアリーフで囲まれた地勢。リーフ内はマングローブから流れ出た滋養たっぷりな海水で満たされ、小魚や幼魚たちの揺り籠に。
そしてリーフの切れ目の水路は外海のクリアな水が注ぎ込むと同時に、流れにのって大物たちもやってきます。マンタ(ブラックマンタも)やサメも常連のように現れます。
マングローブ林で囲まれたポンペイ島は、白砂ビーチが期待できません。バリアリーフ内のナ島へ渡れば貴重な砂地もあるのですが、できれば、足を延ばして遠方の環礁を目指したいところ。
ポンペイ島から南西約10キロのアンツ環礁。なかなか海況が整わないとアプローチできないのですが、行けたらラッキー! サラサラの白砂ビーチとラムネ色の海、理想的なビーチが広がっています。しかも、誰の足跡もついていないのです。
ミクロネシアの秘密の花畑、ポンペイ島。アクセスはちょっぴり面倒。そのおかげ(!?)で、あるがままの野趣あふれる南洋の自然が守られているのです。
ポンペイ
●アクセス グアムからチュークへ約1時間30分。1時間の搭乗待ちを経て、チュークからポンペイ島へ空路約1時間
●おすすめステイ先 サウスパークホテル
http://sph.fm/
【画像提供】
ララ・ポンペイ
http://lara-pohnpei.com/
古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2017.07.29(土)
文=古関千恵子