正義感溢れるキャラを熱演した
『東京喰種 トーキョーグール』
――ちなみに、鈴木さんのどんな新たな顔が観られる作品になっているといえますか?
亜門は寡黙な性格で、何かを内に秘めた熱いタイプの男。たとえ、周囲に流されることがあっても、結局は自分の信念に戻ってくる。そういう正義感の強さみたいなものが観られると思います。また、捜査している内容があまりに現実とかけ離れていますし、難しい用語ばかりが入ったセリフを喋る僕も観られると思います。
――昨今の「劇団EXILE」のほかのメンバーの活躍をどのように見ていますか?
町田啓太くんが「ひとパー(人は見た目が100パーセント)」に出る一方で、小野塚勇人くんが「仮面ライダーレーザー」になって、今度は小澤雄太くんが「ウルトラマンジード」に出演。そうやって、みんながみんないろんなところで活躍するのはスゴく嬉しいことですし、これをきっかけに、劇団EXILEとしても、もっと注目されたら嬉しいですね。
――最後に、鈴木さん個人の将来の目標や、憧れの先輩について教えてください。
たとえば、戦争モノであったり、「海猿」のような人命救助モノであったり、これまでとは全然違った役どころを演じてみたいです。演じる役によって全然違うイメージの窪田さんもそうですが、今俳優としても、人としてもカッコいいと思うのが岡田准一さん。そういう方たちとご一緒させてもらうことで、いろいろと吸収していければいいと思います。毎回毎作、刺激的な仕事なので、新鮮な気持ちをなくさないよう、今後も頑張っていきたいと思いますね。
鈴木伸之(すずき・のぶゆき)
1992年10月14日生まれ。神奈川県出身。2010年、「VOCAL BATTLE AUDITION 2」に参加し、その後「劇団EXILE」のメンバーに加入。ドラマ「GTO」「ルーズヴェルト・ゲーム」「水球ヤンキース」、映画『ストレイヤーズ・クロニクル』『オオカミ少女と黒王子』などに出演する。
『東京喰種 トーキョーグール』
人間社会に紛れ込んで人を喰らう「喰種(グール)」がはびこる東京。重傷を負ったカネキ(窪田正孝)は、喰種の女性・リゼの臓器を移植されて半喰種に。人を食べることでしか生きられなくなった彼は人間と喰種の狭間で苦悩しながら、喰種の駆逐を企む人間との戦いに巻き込まれる。
2017年7月29日(土)全国公開
(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社
http://tokyoghoul.jp/
くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2017.08.04(金)
文=くれい響
撮影=杉山秀樹