前回に引き続き、「劇団EXILE」に所属する俳優・鈴木伸之の魅力に迫った第2回。「ルーズヴェルト・ゲーム」の悪役など、さまざまな役柄を経て、人気コミック原作の最新映画で正義感溢れるキャラ・亜門を演じる彼の役作りなど、熱い思いが語られる。

役作りに目覚めた
「ルーズヴェルト・ゲーム」

――2011年の俳優デビュー以降、さまざまな作品に出演されてきた鈴木さんですが、役作りなどで悩んだ作品は?

 役作りという観点でみると、ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」です。常に目力を持つことと、悪い奴の笑い方をすることを心がけ、あそこまで徹底した悪役を演じることで、学園ドラマとは違った役作りの面白さを知った作品です。しかも、「半沢直樹」の福澤克雄監督に演出していただける貴重な機会でもありましたし。福澤さんは常に役者目線ですし、“魔法の言葉”を吐いてくれる方なんです。

――山王連合会・ヤマトを演じる「HiGH&LOW(以下、ハイロー)」における役作りは?

 「ハイロー」はLDH(事務所)色が強い作品なので、個人が目立つというより団体芸みたいなイメージがあると思います。とにかく派手なアクションとストレートな演技が求められるなか、できるだけ自分のキャラクターがほかに似ないようにすることを心がけて、試行錯誤を重ねました。そして、ヤマトは突き抜けたバカさと愛されキャラというところにたどり着きました。

2017.08.04(金)
文=くれい響
撮影=杉山秀樹