#128 Tampere
タンペレ(フィンランド)

世界初のムーミン美術館もオープン!

小島がポツンポツンと点在するナシ湖。フィンランドの湖水地方はヨーロッパ最大級。

 ビーチといっても今回は海辺ではなく、湖畔です。「beach」を辞書で調べてみると、「海辺」以外に「湖岸」もあり、さらに「川辺」まで含まれます。この連載で取り上げる対象も、今後さらに増えていくかも!?

湖を見渡すピスパラの住宅街。梢を見ると、キツツキやリスを目にすることも。

 フィンランド内陸部に広がる湖水地方は、ヨーロッパ最大規模。その中心都市タンペレはナシ湖とピュハ湖に挟まれた地狭で、街の中央を貫くタンメルコスキ川が2つの湖を結んでいます。人口は約20万人。首都ヘルシンキに次いで3番目に大きな都市ではありますが、どことなくのどかな空気を感じます。

高低差のある2つの湖を結ぶ、タンメルコスキ川。落差による水力発電で街の電力の10%をまかなっています。
高さ168メートル、フィンランドで最も背の高いナシンネウラ・タワー。
ムーミンの世界観にたっぷり浸れるムーミン美術館。日本語ガイドもいます。photo:Jali Kuusenaho / Tampere Art Museum (C)Moomin Characters TM

 2017年6月17日、ここタンペレの市民ホールに世界初のムーミン美術館がオープンしました。かつてのタンペレ美術館から場所を移した、体験型のミュージアム。ムーミン・ファンなら、訪れてみたい新しい聖地です。

2017.07.15(土)
文・撮影=古関千恵子