「おいしい」の一歩先を行くレストラン
ほかにもまだまだ!
柳澤厚生先生監修の「“ともえ地鶏” 香味野菜と蒸し鶏のエスカベッシュ 京都産 純米富士酢の濃厚な旨み」(1,480円)など、ともえ地鶏を使用したメニューも豊富。
原野悟先生監修の「イベリコ豚 最高級“ベジョータ”のロースト レモン&オニオンコンフィチュール」(3,890円)。こんなにボリューミー、かつ味もしっかりしていて、健康食という概念はすでに覆りつつある。
また、新しい食材も積極的に使っていくという。そのひとつが、キャメルミルク(ラクダのミルク)。日本にはほとんど入ってきていないものだ。牛乳と違いアレルゲンがなく、栄養素も高いのだそう。さらに、スーパーフードとよばれるものも多用。井手口直子先生監修の「季節のスーパーフードスムージー」(1,000円)。
コース料理を頼むと、食前と食間にブレンドしたものを提供してくれるそうだ。要するにスムージーペアリング。なかなか面白い。
ディナーメニューは、アラカルトとアラカルトからチョイスし組み合わせて構成される2つのコースがあり、BASICコース(7品)は6,800円、Chef'sコース(9品)は12,000円。
ワインもしっかりコンセプトに合わせたものを用意している。内科医であり、ワインエキスパートの資格ももつ青木晃先生が監修していて、抗酸化、抗糖化、腸内細菌のリセットが、基本コンセプト。
ワインは、アルコールのなかでは健康的な酒だ。
赤ワインのポリフェノールはよく知られているが、実は白ワインにも健康効果の高いものがあるという。「酸の強い白ワインで腸内細菌をリセットできるということがわかってきました」と、青木先生。もちろんワインペアリングも用意。ワインでアンチエイジング。これまた抜かりないのである。
ヘルシーフードと聞くと、私のようなステレオタイプの人間はかつての病院食のようなものを想像してしまいがちだが、どれもが払拭するレベルのものだった。
レストランを選ぶ際の優先順位。まずは「おいしい」かどうか、雰囲気、なかにはコストパフォーマンスという方もいるだろう。さらに、その一歩先を行くのがここなのかもしれない。
医学会キッチン オーソモレキュラー
所在地 東京都港区虎ノ門4-1-17 神谷町プライムプレイス2F
電話番号 03-6435-8629
営業時間 11:30~15:00(L.O. 14:30)/17:30~23:00(L.O. 21:30)
定休日 日曜(セミナー開催時はオープン ※一般営業はなし)
料金 ランチ 1,500円、ディナー 7,000円
http://igakukaikitchen.com/
[2017年5月訪問]
Keiko Spice(けいこ すぱいす)
東京都生まれ。得意なディスティネーションはハワイと香港。普段は3日に1回のペースで焼肉を中心とした食生活。別名「肉の妖精」。
Column
新店来訪! 美味しい出合いに一番乗り
ニューオープン、シェフやメニューが変わった店、面白い企画を立ち上げた店……などなど、なにかと「新しい」店を一番乗りで紹介するページ。「美味しい出合い」にご注目ください!
2017.06.26(月)
文・撮影=Keiko Spice
写真提供=医学会キッチン オーソモレキュラー