工夫がいっぱいの惣菜パン
木曽さんの料理好きがよくわかる総菜パンにも注目。
関西らしい「お好み焼き」は、キャベツたっぷり。甘めのソースに、青のりの風味。豚肉ではなく、ソーセージが入っています。「ちくわ」は、竹輪のなかにネギと味噌マヨネーズが入っていて、ビールにも合いそう。「コロッケ」は、1個を半分にカットして立てたユニークな形。
他にも、福神漬をあしらった「カレーパン」はインド産マサラを季節で加減して使い、「きんぴらごぼう」にはゴマをたっぷり付けるなど、木曽さんの心遣いが溢れています。
どれも、また食べたくなる楽しさとおいしさ。
フランスパン生地は、2日間、冷蔵庫で長時間発酵。もちっとした食感が特徴です。
「クルミ」には、大粒のクルミがゴロゴロ入っていて、食感が楽しい。「オリーブ」は、グリーンとブラックのオリーブを2個ずつ包み、ひと口毎にジューシーなオリーブが味わえます。「エピ」は、食べきりの小さいサイズ。「バターイン」は、温めるとバターがとろり。
右:ラスク色々。
「食べるより作る方が好き」と木曽さん。「パン作りはチャレンジ!」と、ずっと工夫を重ねていると言います。パン教室を毎月開講しているのも、教師をしていた木曽さんらしい。
「小さいサイズで、子供やお年寄りでも食べやすいようにしています。何種類も食べてもらえますしね(笑)。毎日、おいしかったと言ってもらえるパンが焼けますようにと願って作っています」。
昔、近所にあった駄菓子屋さんのような、ほっこり優しいパン屋さん。硬貨を握りしめて、おやつを買いに行きましょう。
※価格はすべて税込
Qui veut peut(キブプ)
所在地 兵庫県神戸市兵庫区羽坂通3-7-6
電話番号 078-335-5685
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2017.05.14(日)
文・撮影=そおだよおこ