“海藻おしば”のグリーティングカード

海藻おしばに使う海藻は、スタッフが浜辺で拾って来たもの。

 夜にはしっとりした大人のビーチだった「ソラノビーチBooks & Café」も、昼には明るい光が差し込む。

 ここで行われるオリジナルのアクティビティが、海藻を使ったグリーティングカードづくり。伊豆の海には、日本一の数の400種類もの海藻が生息する。浜に打ち上げられた海藻を一度乾燥させた色とりどりの素材を、水に浸してカードの上に並べ、好きな絵柄を作っていく。

スタッフに教えてもらいながら、水の中でカードの上に海藻を広げて載せていく。

 これは海藻おしばと呼ばれる手法で、海藻おしば協会の監修のもと、スタッフが工夫したキットでやり方を丁寧に教えてくれる。

 ピンセットで海藻をつまんで水につけると、ふんわりと開いて、驚くほど繊細な形になることも。また、ストローで型抜きをして水玉を作ったりすることもできる。

赤い海藻を花束に、緑の海藻をリボンに見立ててもよし。
シンプルな海藻をそのままおしばにしても美しい。

 シンプルに海藻の形を楽しむのもよいし、茶色のは枝に、赤いのは花に、緑は葉っぱにと絵柄を作るのも楽しい。気がついたら細かい作業に一心不乱。

「ソラノビーチBooks & Café」で使われているテーブルも、ガラスに入った海藻おしばが飾っている。

 出来上がった作品は、乾燥したものにラミネートをかけて送ってくれる。自宅に思い出として送るもよし、友人へのメッセージカードとして使ってもよし。[1作品につき1,500円/3月1日(水)~5月31日(水)の平日に開催 ※除外日は3月21(火)~4月7日(金)、5月1日(月)、2日(火)]

 熱海の海と山の自然という地の利が生かされた施設は、ワンダーランドのようにいろいろと楽しめて、思い出もいっぱい作れそうだった。

星野リゾート リゾナーレ熱海
所在地 静岡県熱海市水口町2-13-1
電話番号 0570-073-055(リゾナーレ予約センター)
http://risonare.com/atami/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

Column

日本を遊ぼう! 星野リゾートで地方の魅力再発見

日本のさまざまな地方の隠れた魅力を掘り起こし、プロデュースすることで日本の観光に一石を投じてきた星野リゾート。全国に展開されているその各施設を訪れ、その地ならではの遊び方、旅の仕方を再発見していきます。グルメ、自然、伝統工芸……、思いっきり日本を遊ぼう!

2017.04.16(日)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵