星野リゾート リゾナーレ熱海(後篇)
日本の地方の魅力を掘り起こし、プロデュースすることで日本の観光に一石を投じてきた星野リゾート。その各施設を訪れ、地方らしい遊び方、旅の仕方を再発見していこうというシリーズが「日本を遊ぼう!」。「星野リゾート リゾナーレ熱海」の後篇では、最上階にある白砂のビーチ「ソラノビーチBooks & Café」の驚きの空間、そして特色ある昼と夜の過ごし方などをご紹介します。
読書もドリンクも楽しめる天空のビーチ
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伊豆七島をイメージしたアクティビティラウンジ、海につながるかのようなインフィニティな半露天風呂、樹齢300年のクスノキが立つ森の空中基地など、驚きの空間をいくつも擁する「星野リゾート リゾナーレ熱海」だが、なかでも最も驚かされるのは、ホテル最上階に白砂のビーチが広がる「ソラノビーチBooks & Café」だ。
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右:無国籍な空間で、足に触れる砂の感覚を楽しみながら読書。
入り口で、靴を脱いで中に入ると、まさにビーチを歩く気分。眺めのよい窓際にはごろんと横になれるカバナや白い籐のチェアが並ぶ。
約600種類の本が揃い、気に入ったなら購入することもできる。カフェで季節のスムージーやカクテルといった飲み物やアイスクリームなどを頼んでゆっくりと時間を過ごすこともできる。12歳以上の大人専用スペースが設けられているが、21時以降は「ソラノビーチBooks & Café」全体が大人のみ使用可能となって、より静かで落ち着いた空間になる。
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右:オリジナルカクテルは、ぷちぷちした感触の海藻ビーズが入ったモヒートなど数種類。大人の時間はアルコールをゆっくり楽しめる。
空間デザインを手がけたのは、建築家ユニット「クライン ダイサム アーキテクツ」で、スタイリッシュなアーバンビーチをイメージしたという。
デコレーションやプログラムは季節ごとにテーマを変え、2017年の5月31日(水)までは“海の中のお花見”をテーマに、浜辺に打ち上げられた色とりどりの海藻を使った“海藻おしば”が空間を彩る。6月1日(木)からは、“真夏の先取り”をテーマに「海の家」をオープン予定。ぐっと夏を感じる雰囲気になるそう。
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2017.04.16(日)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵