プティフールのプレゼンが可愛い
#09 クイ(天竺鼠)の北京ダック風
よく食べられるクイだが、甘辛い味付けで食べるので、クイ自体の味はよくわからないのかもしれない。クイ初心者にはいいだろう。
#10 ルーパー(ハタ科の魚)のチリソース
ゼラチン質の多い白身魚の甘みを辛いソースが引き立てる。
#11 ウサギのグリンピースとキノワソース
ウサギは内蔵を巻いてロール状にし、丁寧な火入れがしてある。緑の香りが立つソースとの相性がよく、目を閉じれば、ウサギが草を食んでいる光景が浮かぶ。
#12 豚のコンフィ、オレンジフィッシュソース、ブラックビーンズピュレとアップル
薄い皮がパリンと、クリームブリュレの表面のように弾ける。甘酸っぱいソースと豚の相性もいい。
#13 アンデス人の酔っぱらい
ピスコのソルベ、コーン、ワナワナ(甘すっぱいペルーの果物)のアイス。
最後のプティフールのプレゼンが可愛い。中では円筒のピスコ入りボンボンショコラが素晴らしかった。
広大な店内はテラス席や豪華な室内席に分かれており、ゆったりと過ごせる。コースを食べて三時間。広い前庭は自家支援になっている。
Astrid & Gastón
http://www.astridygaston.com/
マッキー牧元(まっきー・まきもと)
1955年東京出身。立教大学卒。(株)味の手帖 取締役編集顧問 タベアルキスト。立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、全国を飲み食べ歩く。「味の手帖」 「銀座百点」「料理王国」「東京カレンダー」「食楽」他で連載のほか、料理開発なども行う。著書に『東京 食のお作法』(文藝春秋)、『間違いだらけの鍋奉行』(講談社)、『ポテサラ酒場』(監修/辰巳出版)ほか。
Column
マッキー牧元の「いい旅には必ずうまいものあり」
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、全国を飲み食べ歩く「タベアルキスト」のマッキー牧元さんが、旅の中で出会った美味をご紹介。ガイドブックには載っていない口コミ情報が満載です。
2017.03.16(木)
文・撮影=マッキー牧元