フロントで交渉して、クラブフロアに滞在
前回に引き続き、「こうすればホテルを使い倒せる!」という裏ワザをあますところなく公開します。今回は現地篇!
(1) フロントでアップグレードを交渉?
飛行機でエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードされるように、ホテルも空室状況などにより、無料でアップグレードされる場合があります。
たとえば団体客が多数宿泊するような場合、団体内で部屋に大きな差があると確執が生まれかねないので、その影響から個人客が優先してアップグレードされることもあります。
また、追加料金を払うことで部屋のアップグレードができる場合もあります。なかには予約したホテルのサイトでアップグレードするかどうかを聞いてくる場合もありますが、これらは概して割高。
それよりもフロントである程度の金額を提示したほうが安くなることが多いようです。
以前、格安ツアーでマニラのペニンシュラに宿泊したとき、ツアーですから当然最低ランクの部屋で朝食もついていないのですが、フロントで交渉して、クラブフロアに滞在することができました。
航空券とホテル代の合計額は個人で手配するよりもはるかに安くつきました。
(2) 部屋のチェンジはどうする?
ホテルの宿泊も1泊で滞在時間が短いのであれば、特別こだわることはないかもしれませんが、ある程度長い時間滞在するなら部屋の善し悪しにはこだわりたいものです。
いったん部屋をアサインされて案内されても、煙草の匂いが気になる、音がうるさい、お湯がきちんと出ないなど気になる点がある場合は遠慮なく部屋を変えてもらうようにお願いしましょう。
ただし、その場合、もともといる部屋でベッドに座ったり、トイレを使ったりすることは避けなければなりません。
もしほかの部屋を見せてもらって、前の部屋よりもよければ移ればいいですし、そうでなければ元の部屋にもどるという選択肢もあります。
(3) 朝食を前日かテイクアウトに変更できる?
ホテルの楽しみの一つが朝食という人は少なくないはず。
無料で朝食がついているものの、チェックアウトが早朝のため、なくなく朝食をあきらめた経験はないでしょうか。
明文化はされていませんが、ある程度のホテルであればテイクアウト用に簡単な朝食セットを用意してくれることもあります。
また、朝着いて、翌日早朝に出るような場合、チェックインした日に朝食をとることを認めてくれるケースも。
(4) 気に入ったホテルやスタッフがいたら名刺をもらっておく
もし自分が宿泊したホテルが気に入ったり、少し話などをしてなかよくなったホテルのスタッフがいたりした場合は、自分の名刺を渡しましょう。こういうときのためにプライベート用の英語の名詞もつくっておくことをおすすめします。
名刺というのは不思議なもので、自分がどんなに無名で先方がどんなにえらい人でも、こちらが渡せばほぼまちがいなくもらうことができるものです。
そして、帰国後に御礼と挨拶をかねたメールを出しておけば、次回滞在するときに色々と助けてくれるはずです。
2017.01.30(月)
文・撮影=橋賀秀紀