マドレーヌ、ジャムパイなど、焼き菓子もおすすめ!

マドレーヌ(3個入り 240円)。ほっとするような優しい味。焼き菓子も全体的に良心的な価格です。

 そもそもは、1920年代、横浜に外国の人がたくさん住んでいた時代、あるスイスのご婦人がレシピを喜久家さんに持ち込んで、それにこたえて作ったお菓子のおいしさが評判になって、各国の人からレシピが次々と集まり、喜久家さんは洋菓子屋さんとして繁盛したのだそう。

 そんな古きよき時代の贅沢で本格的な洋菓子をずっと作り続けているお店ですから、焼き菓子類もとってもおいしいです。

 バターの香り豊かなマドレーヌ、ストロベリージャムをサンドしたパイの“ジャムダーツ”や、しっとり焼きあがったレモンケーキ、はちみつを惜しみなく使ったハニーケーキなど、手みやげにぜひどうぞ。

 このお店を知っている人とは「ずっとなくなってほしくない味だよね」と語りながら一緒に食べたいし、このお店をまだ知らない人には、「これ、横浜の自慢のお店のお菓子なんだけどね」と宣伝しながら一緒に食べたいお菓子です。

喜久家
所在地 神奈川県横浜市中区元町2-86
電話番号 045-641-0545

肱岡香子(ひじおか きょうこ
フードスタイリスト。雑誌、書籍、テレビ番組などで活躍。『東京手みやげ美人』(講談社)では、大好きなお菓子をシチュエーションや相手に応じて“手みやげリスト”として紹介。

Column

肱岡香子のSweetsな手みやげ

フードスタイリストでお菓子大好きな著者の、豊富な“手みやげ”経験を元に、季節に応じた見目麗しいお菓子の数々をご紹介します。

2016.12.20(火)