八ヶ岳南麓のユニークな提携ワイナリーへ
ちょうどブドウの収穫期だったこともあり、提携ワイナリーである八ヶ岳南麓の「ドメーヌ ミエ・イケノ」を訪れた。
2007年から、池野美映さんが耕作放棄地を開墾して作ってきたワイナリーは、今や3.6ヘクタールまで広がり、シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワールを育てている。化学肥料、除草剤、殺虫剤を使わず育てたブドウを、重力を利用するグラビティ・フロー・システムという方法で醸造。自社畑で丁寧に育てたブドウを出来るだけ自然な形で醸造しようという意図からだ。
エレガントな中にも力強さを感じる「ドメーヌ ミエ・イケノ」のワインは、リストランテ「OTTO SETTE」や「YATSUGATAKE Wine house」で販売している。
この「ドメーヌ ミエ・イケノ」の畑で穫れた赤ワイン醸造用ブドウの搾りかすを利用したトリートメントを行っているのが「VINO SPA」。
ワインの香りのするフットバスは、赤ワイン1本分を使っているそうだ。抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富な赤ワインの醸造過程でできる皮や種などの搾りかすを配合したオリジナルの粧材“VINOスクラブ・パック”を使用したトリートメントを行っている。
2016年11月19日(土)・20日(日)には、第5回を迎える「ワインリゾートフェスタ2016」が開催され、施設のメインストリートには山梨・長野のワイナリーが数多く集まって試飲・販売を行う。
飲むだけにはとどまらず、ワインを学ぶイベントも開催される。宿泊者限定の催しとしては、生産者と交流できる18日(金)の前夜祭に始まり、当日朝のスパークリングラウンジ、夜中にワインを楽しむミッドナイトラウンジなどがある。一日中、どっぷりワインに浸かれそうだ。
2016.10.23(日)
文=小野アムスデン道子
撮影=深野未季