ワンタンミーの具、大事なのはワンタンではなく……!?

 さて、ご紹介しているワンタンミー・ドライ。名前になっているワンタン=雲吞のお味は? と思っている読者も多いはず。海老やお肉が包まれたワンタンは普通においしいのですが、サイズは小ぶりで、麺全体における重要度はあまり高くありません。この麺料理の主役はあくまでも麺。そして、次に大事な具は、チャーシューなのです!

人気店になるか否かを左右するのが、チャーシューの味。香ばしく炙られたチャーシューは、甘めでジューシー。シンプルなタレであえた麺とよく合う。

 ちなみに、おいしいワンタンを食べたいなら、単品でワンタンを注文してみて。専門店であれば、麺の具用とは別に、自慢のワンタンを用意しています。

ミンチ肉、海老入りのゆでワンタン。ワンタンミーについてくるワンタンとは大違いの食べごたえのあるサイズ。

薬味の青唐辛子ピクルスで、食後感がスッキリ!

 さて、ワンタンミーのさらなるおすすめの理由、それが別皿で提供される酢漬けの青唐辛子です。やきそばの紅ショウガ、餡かけそばの和がらし的存在とでもいいましょうか、酸味は口の中をさっぱりさせ、辛味は食欲を刺激。オイスターソースのタレに酸っぱい唐辛子がとってもよく合い、食べているそばからまた食べたくなる味なのです。

左手前が酢漬けの青唐辛子(現地ではグリーンチリとよぶ)。すこしずつ麺にからめて食べる。そこまで辛くはないが、辛いのがどうしても苦手な人は、種を除いてね。

2016.10.09(日)
文=古川 音
撮影=古川 音、三浦菜穂子