今後は、本当に悪い奴を演じてみたい

――今回の演技やセリフなどで、ご自身の意見を取り入れたりしたのでしょうか?

 まず、セリフは台本にならいました。アドリブは多かったかな。ほとんどの行動、表情などについては僕がボムシルを作っていった感じです。もちろん、監督と話し合って作ったものもありますが、こういうものもアドリブって言うんですかね。台本にないものを作って、何かを話し合ったりすることはなかったんですが、僕が描くボムシルを工夫して演じたつもりです。

――この演技はうまくできた、と感じる演技はありましたか?

 ありません。うまくできませんでした(苦笑) 。出来上がったものを見ると、いつも残念に思いますし、これを今やればもっとうまくできるのにと思ったりもします。でも、やっぱり惜しい気持ちが大きいですね。うまくできたのか、やっぱりよく分かりません。

――今後演じてみたいジャンルや、キャラクターを教えてください。

 僕はチャンスさえあれば、本当にすべてのキャラクターや作品に挑戦してみたいです。今考えているのは、これまでやったことのない真逆のキャラクター、例えば悪役。本当に悪い奴を巧く演じてみたいです。

――最後に日本のみなさんに、メッセージをお願いします。

 映画『純情』が、いよいよ日本でDVDとなります。日本のファンの方々、そして日本のみなさんがこの映画を観て、どう感じられるかがとても気になります。本当に心温まる映画ですので、是非観ていただきたいです。これからも、もっと良い姿をお見せできるよう努力します。ありがとうございました。

D.O.(ディオ)
1993年1月12日生まれ。12年に「EXO」のメインボーカルとしてデビュー。俳優ド・ギョンスとして、映画『明日へ』やドラマ「君を憶えてる」などに出演している。

『純情』
2014年、ラジオDJのボムシル(D.O.)は初恋の女性から手紙を受け取り、流れ始めたリクエスト曲によって23年前に引き戻される。1991年、夏休みに帰省した彼は、生まれた時から足が不自由なスオク(キム・ソヒョン)と充実した日々を送っていた。彼はスオクに好意を
抱いていたが、彼女が主治医のヨンイルに想いを寄せていることを知り……。
(C)LITTLEBIG PICTURES
2016年10月28日(金)より、DVDセル&レンタルリリース
発売・販売元:エイベックス・ピクチャーズ
http://junjo-movie.jp/

EXO(エクソ)
EXOとは、”未知の世界から来た新たなスター”という意味が込められ、太陽系外惑星を意味するexoplanetからモチーフを得たS.M.ENTERTAINMENT所属のダンスボーカル・グループ。
日本においては昨年発売したデビューシングル「Love Me Right ~romantic universe~」が海外アーティストの日本デビューシングル初週売上歴代1位の記録を樹立。2016年は昨年の規模を上回る、ワールドツアーの日本公演「EXO PLANET #3 -The EXO'rDIUM in JAPAN」(全国6会場15公演)の開催も決定。
http://exo-jp.net/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2016.10.07(金)
文=くれい響