世紀末のアンニュイな世界で飲茶を食す!
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/d/-/img_ad15591acf67f605005d09275791c2c480603.jpg)
香港の魅力というかスゴさは、バラエティに富んだ顔を見せてくれるところではないかと思う。ひしめく高層ビルのビジネス街があるかと思えば、湯気の上がる屋台のエリアあり、そして「ジ・アッパーハウス」のような極上洗練のデザインを見せてくれるのも香港だ。
さらに、エキゾチックのツボを知っているというか、かつての租界のイメージあるいはちょっと魔境の雰囲気みたいな……。そんなあたりを実に洒落た感じで見せてくれるのも、この街ならではでないかと感じる。で、この「モット32」というレストランが、その代表格。19世紀末のNYのチャイナタウンをイメージしたつくりなのだが、なにやら紫煙漂いそうなアンニュイな空間だ。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/a/-/img_aa737c3c57fbf7ea3a40e2809149281460162.jpg)
場所はセントラル(中環)。文字通りの中心街で、世界第5位のスタンダード・チャータード銀行ビルの地下深く。周辺はピカピカの高層ビル街ながら、地階に広がるレトロな空間は完全に別世界だ。
広い店内には、広さもインテリアも違う個室が5室あり、各部屋をのぞいて見るだけで、ちょっとドキドキするような禁断感が味わえる。あくまでもイメージなのだけれど、なんかちょっとイケナイ感じの匂いがするような……。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/-/img_87f201d1d5cd785a702d6141cbb1f61d62262.jpg)
で、肝心の料理もかなりおいしい。元マンダリン オリエンタルの料理長がシェフというだけのことはありで、広東料理を基本に、四川や北京料理も取り入れた見事な料理だ。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/a/-/img_aaed3881a18b4128941862f8e970e62165885.jpg)
右:キャビアの載った焼売は、イベリコ豚を使っており一皿65香港ドル(約850円)。
食材へのこだわりももちろん。イベリコ豚使用のチャーシューなど、唸らせるセレクションで客の期待を超えてくれる。いま流行りの「メロンパン肉まん(外側がメロンパンのような食感の肉まん)」にも、イベリコ豚を使っている。腸粉もおいしいのでぜひ!
Mott 32(モット32)
所在地 Standard Chartered Bank Building, 4-4a Des Voeux Road, Central
http://www.mott32.com/
【Column 02】フットマッサージならここ!
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/9/-/img_295306ac30ccf95b437b44bc606c571280646.jpg)
観光、買いものと香港を楽しむにも“足”は重要。数あるフットマッサージ店の中でも、清潔で感じのよい「ゼン」をご紹介しておこう。「モット32」から至近なので、中環に出かけたら、帰りがけにどうぞ。228香港ドル/50分(約3,000円)。ボディマッサージやリンパマッサージもやっている。
ZHEN(ゼン)
所在地 Suite 1802, Century Square, 1-13 D'Aguilar Street, Lan Kwai Fong, Central
http://www.sassyhongkong.com/zhen-foot-spa-body-massage-hong-kong/
2016.09.14(水)
文・撮影=大沢さつき