世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。
第113回は、小野アムスデン道子さんが、過ごしやすい秋ならではの魅力に富んだ香港グルメツアーの一部始終をご報告します!
弾丸グルメ旅のスタートは夜の飲茶から
高温多湿の香港も10月中旬を過ぎると、涼やかな風が吹いて秋が感じられる。そして、上海蟹やら栗やらおいしい食材が登場するこの時期に、毎年行われている美食とワインのイベントが「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」だ。
2015年は、10月22日から25日まで中環(セントラル)のハーバーフロントにワインとグルメのブースが349も集結した華やかなイベントとなった。キャセイパシフィック航空で羽田・成田から約5時間の香港にひとっ飛びして、イベントに参加しつつ、3日間で朝から夜まで食べ尽くす弾丸グルメ旅に出た。
夕方に到着して、香港島の中心部、中環と上環(ションワン)を通る目抜き通りのクイーンズロード沿いにあるスタイリッシュなブティックホテル「オヴォロ・ノーホー」にチェックイン。お洒落なラウンジには24時間コーヒーとスナックのサービスがあり、夕方18時~20時のハッピーアワーにはワイン、ビール、スピリッツまで無料。
そして、フリーWi-Fi、アップルTV付きと使い勝手のよい部屋にあるインルーム・バーもタダと聞いてびっくり。冷蔵庫を開けると、青島ビールが2本、水が5本、ジュースやお茶も揃っている。さらに、これもギフトでもらえるトートバッグを持って早速、賑やかなソーホー(SOHO)へ。
Ovolo NOHO(オヴォロ・ノーホー)
所在地 286 Queen's Road Central, Central
電話番号 +852-3423-3286
URL http://www.ovolohotels.com/en/hotels/hongkong/ovolo-noho/
夕食前に、1951年に建てられたかつての警察宿舎の建物に、今はクリエイティブなショップや展示場が集結するPMQ(Police Married Quarters=警察既婚者宿舎の頭文字)へ。
香港ローカルの商品が集まったブティックに混じって日本のMUJIや、オーナーが日本人のこだわりコーヒーショップなども。ギャラリーを見ているようで楽しいスポットだ。
PMQ
所在地 35 Aberdeen St, Central
電話番号 +852-2870-2335
URL http://www.pmq.org.hk/
1日目は、軽くいろいろ楽しみたくて、夜でも飲茶をやっている「Ding Dim 1968」へ。
店名の通り1968年創業と老舗だが、店内はモダンに改装されていて、11時から21時まで飲茶メニューを楽しめる。だいたい20~25ドルぐらいなので、気軽にオーダーできるし、カニ肉と卵白入りの春巻や小籠包など、店内で手作りの点心はどれもおいしい。
Ding Dim 1968
所在地 Shop A, 14D Elgin St, Central
電話番号 +852-9698-1968
URL http://www.dingdim.com/
香港は、日本から近いし時差も1時間なので、意外と初日でもまだ元気。帰りに中環で人気のルーフトップ・バー「ショア」で一杯。夜の香港は、昼とまた違う表情を見せる。
Shore(ショア)
所在地 3rd & 4th Floor, the L. place, 139 Queen’s Rd, Central
電話番号 +852-2915-1638
URL http://www.shore.com.hk/
2015.11.24(火)
文・撮影=小野アムスデン道子