ベルギーへの足はKLMオランダ航空

エコノミー・コンフォートのシート。通常のエコノミーよりも足もとが10cmほど広く、リクライニングの角度も倍だ。そして、電源を使うことができる。

 今回のベルギー取材は、KLMオランダ航空を利用した。日本からオランダのアムステルダムまで飛び、乗り継いでベルギーのブリュッセルに入るというルートだ。これがすこぶる快適なフライトだった。

 事前にインターネットでチェックインをする際に、プチアップグレードをした。「プチ」というのは、同じエコノミーという意味で(笑)。KLMオランダ航空のフライトには、出発前にホームページから座席指定をする際に、オプションで料金を支払って指定できる席がある。

 非常口の前などで足もとに余裕がある席や、エコノミー・コンフォートなど、いくつかの料金設定がある。私が選んだのは、その中でもっとも快適なエコノミー・コンフォート。エコノミークラスの客室のなかでも前方に位置していて、前の座席との間が約10センチ広いのでゆったりとパソコンを広げて仕事に集中できるからだ。

美味しいと評判の機内食。トレイに敷かれた紙や包装にデルフトブルーの絵がプリントされている。
カトラリーには、チューリップ、木靴、KLMのロゴがデザインされている。

 シートは、オランダ人有名デザイナーのデザインでリニューアルされたばかりで、ブルーを基調にしてスタイリッシュ。

左:プラスチックのコップには自転車も。細かなデザインが楽しい。
右:帰路のフライトでいただいたハイネケン。それまではけっこう強いと思っていたのに、ベルギービール三昧の旅の後には薄味に感じてしまった!(笑)

 食事のトレイに載っているプラスチックのコップやカトラリーには、KLMのロゴだけでなく、チューリップ、自転車、木靴といったオランダを象徴する絵柄が描かれている。食事が美味しいだけでなく、楽しくなるようなデザインなのだ。

ヤン・タミニュさんがデザインしたワールドビジネスクラスのアメニティ。以前の女性用はピンクとベージュを使ってリボンをデザインした大人かわいいものだったが、2016年はキリリとした印象。男性用と女性用でデザインが違う。

 今回はエコノミークラスを利用したので、ワールドビジネスクラスのシートの写真はご紹介できないが、ワールドビジネスクラスで配られるアメニティをお見せしたい。オランダ人デザイナーのヤン・タミニュさんがデザインしたアメニティが配られる。こちらも、単なるポーチではないデザインが秀逸だ。定期的にデザインが変わるのでコレクションしたくなる。

ワールドビジネスクラス1フライトにつき1個ずつ配られるミニチュアハウス。往復すると2個もらうことができる。コレクションする搭乗客も多いという。

 さらに、リピーターの間で人気なのは、運河沿いに立ち並ぶ細長い建物、カナルハウスを模したデルフトブルー(オランダのデルフトで造られている陶器)のミニチュアハウス。ワールドビジネスクラス1回のフライトで1個を持ち帰ることができる。

 96番まで通し番号が付されていて、すべてが実在するカナルハウスだ。いくつかの中から選ぶことができるのも楽しい。なかには、熱心なコレクターの搭乗客もいるという。たくさんのお楽しみがあるフライトだ。

【取材協力】
ベルギー・フランダース政府観光局

http://www.hollandflanders.jp/

Belgian Family Brewers(ベルギー・ファミリー・ブリュワーズ)
http://belgianfamilybrewers.be/

KLMオランダ航空
http://www.klm.co.jp/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航140回超・60カ国超、海外スパ取材230軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版も好評につき、中国版出版制作中! 第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』好評につき、こちらも中国版出版決定!
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