満月の夜に現れる「光の道」とは?

料理を担当してくれたのは、リペルさん。孫のエリックと一緒にパチリ。旦那様のシンノスケさんも島の暮らしをサポートしてくれます。

 無人島暮らしも、2日目にはコツをつかみ、バケツ1杯でシャワーはもちろん、洗濯もこなせるようになりました。慣れるものです。

 これまで、蛇口をひねればお湯が出る、スイッチを押せば電気が点く、それが当たり前だった生活が、実はどんなにありがたいことだったか。一方、そんな人為的なものを取り払われてみると、自然の大きさ、美しさが、心にじんじん沁みてきます。

満月の夜、海にかかった月への道。
これ、食べられる? と、ジープ君の心の声。

 丸い島を囲むようにあちこちから打ち寄せる波の音にサラウンドで包まれ、イルカも訪れるサンゴの海で泳ぐ。昼は突き抜けるようなブルーの空が広がり、夜には海に満月の光の道がかかる。スコールの後には、二重の虹がかかることも。自分が自然の一部に組み込まれることの、たまらなく気持ちのいいこと!

 今回、スコールで体験できなかったのですが、ビーチベッドで毛布にくるまって、満天の星空の下で眠るのがオススメだとか。次回のお楽しみです。

ジープ島
●アクセス グアムからチュークのモエン島まで飛行機で約1時間30分。陸路を約20分移動し、船着き場からボートで30~40分
●おすすめステイ先 ジープ・アイランド
URL http://www.jeepisland.com/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.06.25(土)
文・撮影=古関千恵子