80キロの巨大クロマグロに出会えるかも!

テラシカ国立公園のヒスイ色をたたえた塩湖。

 訪れた時期は、ちょうど夏まっさかり。テラシカ国立公園の塩湖ではセミの声や家族連れの幸福な笑い声がこだまし、山の稜線から入道雲が湧き上がり、正統的な夏休みの光景が広がっています。

素朴な暮らしぶりがうかがえる、ウギャン島にも上陸。

 帰路にはウギャン島にも寄り道。小さな島の暮らしぶりが垣間見られます。

生簀を回遊する巨大なクロマグロ。

 ザダルの新しい魅力のひとつに、アドリア海クロマグロがあります。

日本企業ジェイ・トレーディングの傘下に入った、地元のカリ・ツナ社。日本の技術を取り入れ、さらに美味しい状態で輸出が可能に。

 沖の生簀での養殖マグロですが、500グラムほどの稚魚の段階から3年間かけてじっくり育てるのが特徴。日本でも同じ3年間ですが、成魚は30~50キロと小ぶりなのに対し、クロアチアでは最大80キロまで成長。餌も冷凍ではなく、新鮮なイワシを使用。

 大切に育てたマグロは、赤身部分がうっすらと桃色で、霜降りのよう。赤身のことを“小トロ”と呼ぶ人もいるとか。

 マグロの生簀ダイビングも目下、準備中。日本でもマグロの生簀ダイビングをやっているところはありますが、こちらはサイズがデカい! 迫力の大群に包まれることになりそう。

 いくつもの魅力を武器に、何度も立ち上がるザダル。たのもしい港町です。

ザダル
●アクセス ザグレブから国内線で約45分
●おすすめステイ先 ホテル・コロバレ・ザダル
URL http://www.hotel-kolovare.com/

【取材協力】
クロアチア政府観光局

URL http://croatia.hr/ja-JP

クロアチア観光センター
URL http://croatia.jp/

ジェイトレーディング
URL http://www.j-tr.com/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.05.28(土)
文・撮影=古関千恵子