ダイナミックな火山を撮るコツ その3
「夜の火山は月や星を交え幻想的に撮影」

ハレマウマウ火口の夜景。広角レンズを用い、月を入れて長時間露光で撮影した。

 そして最後は再びハレマウマウ火口が見える展望台に行き、夜がやってくるのを待つ。

 夜の火口の撮影は月や星を入れて幻想的に撮りたいので三脚は必須である。ISO感度は400~1600ぐらい、長時間露光を1~2分間、絞り値はシャープに撮りたいのでF11かF16。お好みでもっと長く露光し、星の光跡などを写してもよい。

 そしてハワイといってもここは海抜1247メートル! 夜は冷え込むので防寒具を忘れずに。

チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの最終地点。この島が溶岩でできていることがよくわかる地形。

 最近では赤い溶岩が海へと流れ落ち、豪快に水蒸気を上げる風景をだんだん見ることができなくなっているが、運が良ければチェーン・オブ・クレーターズ・ロードの反対の終点側にあるカラパナ溶岩見学エリアで見ることができる。ヘリコプターツアーやボートツアーなどもあるので興味のある人はぜひ!

2016.05.22(日)
文・撮影=山口規子