ダイナミックな自然が魅力のハワイ島。ここにユネスコの世界遺産として登録されている場所があるのをご存知ですか? 1987年に世界遺産として登録されたのは、約30年前に噴火して以来、今もなお活発な火山活動を続けるキラウエア火山を含むハワイ火山国立公園です。

火山国立公園内キラウエア・カルデラとハレマウマウ火口に差し掛かる虹

 ヒロから車でおよそ40分(カイルア・コナからは2時間半)ドライブすると標高1248メートルのキラウエア火山地帯に到着します。2012年11月初旬現在、キラウエア・カルデラ内のハレマウマウ火口内の溶岩池が膨張し続けマグマのレベルが上昇している、との報告から、連日その様子を一目見ようと観光客、そして地元民たちが朝から夜まで大勢集まっています。このキラウエア・カルデラに住み、ハワイの神話の中でも最も有名な神の一人でもある火の女神、ペレを一目拝もう、ということでもあるのでしょう。ここは24時間入園することができるので、車さえあれば早朝でも夜中でも自分の都合に合わせて訪れることができます。

夕刻、火口内のマグマが噴煙をオレンジ色に照らす光景は本当にミステリアス!

 公園内は大きく分けて、キラウエア・カルデラ周辺、そしてカルデラ周辺から海へ向かって下っていく道路であるチェーン・オブ・クレーターズ・ロード周辺、に分けられます。チェーン・オブ・クレーターズ・ロードを30分ほどかけて海岸まで下がりきると、黒く盛り上がった大量の溶岩に覆われて行き止まりとなった道路の終点に到着します。大自然のこの圧倒的なパワー、ハワイ島の自然のスケールの大きさ、そして地球は生きているんだという感動を、ここでぜひ肌で感じてみてください。

激しく美しい溶岩の写真が数多く展示されているエキストリーム・エクスポージャー

 また、ハワイ島、ダウンタウン・ヒロにあるフォト・ギャラリー、エキストリーム・エクスポージャー(直訳すると「極限の露出」)には、オーナー兼写真家のブルース・オーモリ氏とトム・クアリイ氏らが激写したハワイ島の溶岩の、激しくも美しい写真の数々が展示されています。ここでなら、彼らの捉えた溶岩の写真を通じて「安全」そして「楽」(笑)に、個人では絶対に行けない場所の溶岩の様子を観察できます。火山に関連した芸術品なども即売されていますので、旅の記念にどうぞ。火山活動や溶岩の最新情報も常にアップデートされ、確かな情報源としても信頼できます。

Hawai'i Volcanoes National Park (ハワイ火山国立公園)
電話番号 +1-808-985-6001
営業時間 年中無休24時間入園可
入園料 普通車一台につき10ドル(7日間有効)
URL www.nps.gov/havo/index.htm

国立公園内のキラウエア・ビジター・センター
営業時間 7:45~17:00 
定休日 年中無休

国立公園内のジャガー博物館
営業時間 8:30~19:00
定休日 年中無休

Extreme Exposure (エキストリーム・エクスポージャー)
住所 224 Kamehameha Ave. #103, Hilo, HI 96720
電話番号 +1-808-936-6028
営業時間 10:00~18:00
定休日 年中無休
URL extremeexposure.com

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2012.11.22(木)