山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

vol.14 ハワイ島(アメリカ)

日本とは規模の違う火山の雄姿をとらえよう!

ハプナビーチの夕暮れ。波が引いた砂浜に反射する微妙な光が美しい。

 一度行くと誰もが虜になってしまうハワイ。なんたって子供からお年寄りまで年齢問わず楽しめる島は世界中探してもそうそうない。

 ハワイ諸島はそれぞれの島に特徴があり、リピーターも飽くことがない。私の場合、ベタではあるが、オアフ島はショッピング&グルメ、マウイ島はウィンドサーフィン&クジラ、カウアイ島はトレッキング&静かなビーチ、ハワイ島は火山&星空、ラナイ島はラグジュアリーホテルステイ&島探検、モロカイ島は何もないから(!?)リラックスといった具合に島によって楽しみ方も変わってくる。もちろん撮影スタイルも島ごとに違う。

キラウエア火山のハレマウマウ火口。昼間は明るすぎて見えなかった炎も夜にはくっきりと浮かび上がる。

 そこで今回は一番大きな島、ハワイ島で火山の撮り方をお教えしよう。コナ空港に着陸する際、機内の窓から見える真っ黒な溶岩だらけの風景に少々戸惑う人も多いと思うが、回を重ねるごとに魅了される不思議な島である。日本の火山とは規模が違う! その大きさを表現してみよう。

マウナ・ケア山頂からマウナ・ロア山を望む。ハワイ語で「長い山」という意味をもつ。

2016.05.22(日)
文・撮影=山口規子