11年ぶりのドラマ単独主演となるHuluオリジナル「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」で、復讐に突き進む刑事・八神瑛子を演じた黒木メイサさん。役に向き合うため、3か月以上にわたるトレーニングを重ね、スタントなしの本格アクションにも挑戦。自分らしく生きるために大切にしていること、そして今だからこそ見えてきた価値観について話を聞きました。
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人の意見を否定しないのも、強さのひとつ
――11年ぶりのドラマ単独主演ですね。久しぶりの主演にプレッシャーは感じましたか?
八神瑛子という役でオファーをいただいたのが一番嬉しかったですね。久しぶりの主演を務めるということよりは、たくさんのファンがいらっしゃる原作なので、この人物を自分の中にどう落とし込んでいけばいいのか、そこを間違えてはいけないというプレッシャーを感じました。
瑛子は、一言でいえば「かっこいい女性」ということになるのだと思います。でも、彼女を知れば知るほど、かっこいいという言葉だけでは言い表せない人間らしさが見えてきて、どんどん愛着が湧くキャラクターでした。抜群に強いけれど、弱さもちゃんとあるところが魅力なのかな、と。
愛する人を奪われて、その復讐心が彼女を突き動かしているんですが、気持ちの整理がつかない部分や、真実を追いたい気持ちもある。徐々に揺れ動いていく彼女の心情を大事にしたい思いながら演じていました。
――瑛子の「人間らしさ」をどうとらえましたか?
警察組織という男性が多い社会でもがきながらも活躍していく瑛子と、身近な人と接している瑛子。その表情の違いに、わかりやすく人間らしさが出ている気がして。敏腕で仕事ができる彼女がみせる一瞬の隙やリラックスした瞬間にも彼女らしさが滲みでているはずです。
――八神瑛子を語るうえで「強さ」という言葉は欠かせません。黒木さんが考える強い女性とは?
社会生活を営むうえで、他人の目が気になったり、いろんなこととのバランスをとらなきゃいけなかったりするじゃないですか。もちろんそれも大切なんですが、やっぱり瑛子のように自分の意思を持って動ける女性に憧れます。自分が一番大切にしているものはなんなのか、何を目的に動いているのか、そこがぶれないことが大切なのかなと思います。
あとは、人の意見を否定しないのも強さのひとつだと思うんです。自分と意見が合わないなんて当たり前。そのうえで様々な意見を聞いて、まわりの声にもきちんと耳を傾けながら、自分の方法を見つけていくのが理想ですね。
若い頃は、自分と意見が違う人を「敵」認定して、関わらないようにしていたんです。そのほうがラクじゃないですか。でも、それではダメだと意識を変えて、自分とは違う考えを持っている人の意見も聞くようにしたら、今までとは違う知識が広がっていって楽しいですね。あらゆる角度で物事を見られるようになりました。
