林 陽子(はやし ようこ)さん
家族:夫、長男8歳、長女6歳、次男2歳

会社名:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
役職:広報渉外マネージャー
勤務体制:フルタイムで以下の支援プログラムを使用
「フレックスワークアワー制度」
毎日定時ではなく、月単位で勤務時間を管理、より自由度の高い勤務体系が設計可能
「ロケーションフリーデイ制度」
原則月5日、曜日の指定なく勤務する場所を自由に選択可能

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 2000年に入社以来、林さんはプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(以下P&Gジャパン)の様々な部署で働いてきた。

 紙製品の研究開発から始まり、ヘアケア製品担当時は、消費者ニーズの発掘、製品企画、広告サポートに至るまでの経験と知識を積み重ねた。2004年に開発を担当した製品は、発売後3カ月で国内の「洗い流さないトリートメント」市場金額シェア1位を達成するなど、数々の成果を上げてきた。

 入社5年目に結婚し、3児を得る。2014年に3回目の育休から復職後しばらくすると、乳幼児用紙おむつ「パンパース」と生理用品「ウィスパー」の担当となった。

 現在は「パンパース」の新製品発売や、キャンペーンのPR戦略立案から実施までを担当している。

林さんが担当した2016年春新発売商品。第1子のころと比べても格段に進化したものだと実感している。(左)「パンパースのはじめての肌へのいちばん(テープ)」、(右)「パンパースの肌へのいちばん(パンツ)」(:P&G製品内比較)。

 パンパースには、「赤ちゃんの健やかな成長を応援する」というブランド理念がある。具体的には、単におむつを使い捨ての消費財として市場に提供するのではなく、赤ちゃんの健やかな成長を促すための施策・キャンペーンなどの実施も行っている。

 3児を子育て中の林さんは、企画・立案の段階では母親としての立場で意見を言ったり、ゆずれない部分にこだわったりする一方で、仕事から子育てのヒントをもらうことも多い。

 家庭を仕事に生かすことができ、仕事が家庭をよりよいものにしてくれる今、新たなやりがいを実感している。

「脳育眠セミナー」で講師をつとめる。

 自宅・職場は神戸だが、東京への出張もこなす。消費者ママに向けて、乳幼児の睡眠について講義を行う「脳育眠セミナー」などで講師をするための地方出張も多い。またアジア本部での大規模な社内会議に出席するための海外出張も年に1~3回ほどある。すぐ用事を頼める両親も近くにいない。

 林さんは、どうやって家事・育児を回しているのだろうか。

2016.03.17(木)
文・撮影=HITOMINA