6月にオープンしたばかりの“ロワールの花”。正面の庭では植栽が進んでいる。 世界遺産・ブロワ城と16世紀前半に建造されたフランソワ1世棟。張り出した螺旋階段は、ルネッサンス様式の傑作と称賛される。 ロワール川とブロワの街並みを一望できる窓辺。古城が背負う王の歴史に思いを馳せて。 フランスを治めた7人の王と10人の王妃が居城としたブロワ城への入り口広場。ここを起点にブロワ城をひと回りすると、街の歴史が見えてくる。 Christophe Hay(クリストフ・エ) 1977年ロワール渓谷ヴァンドーム市生まれ。2014年「メゾン・ダ・コテ」を開店。2019年には2ツ星獲得、2021年『ゴー・エ・ミヨ』最優秀シェフ賞。2022年6月ブロワに移転し、「フルール・ドゥ・ロワール」を開業した。 川沿いの建物2階にはカジュアルなレストラン「アムール・ブラン」が。テラスから眺めるブロワの夜景が素晴らしい。 オーダーメイドで作らせた花鳥風月の壁紙がシックで印象的。落ち着いた空気を醸し出す。 客室にはシャンパーニュとオリジナルのケーキが用意されており、くつろぎのひとときを実感できる。 “シャンボール風の鯉”。伝統的レシピをモダンに表現。鯉のフィレにマッシュームとトリュフをのせて、鯉のつみれ、マッシュルームのペースト、ザリガニを皿盛りし、赤ワインのソースでいただく。 “ボラのカルパッチョと庭のきゅうり”。 “トマト・コンフィのタルトと、木の芽風味のトマト・ブイヨン”。 エ氏が飼育する和牛のフィレの一皿。 デザートは、砂糖窯で焼いた“ルバーブ・コンフィ”。 クリストフ・エ氏。 “グーダチーズのチュイル、ひよこ豆と川カマスのタラマの2種チップ”。 “チョウザメのフィレ ブイヨンとキャビア”。 敷地内には、柑橘類のための温室も設置。15種あり、料理の香り付けに使用する。かつて病院だったため、礼拝堂と隣り合っていた。 香りも優雅な自家製のヴィネガー。左はサクラソウ風味、右はヴァイオレット風味。各9ユーロ。 ホテルの前を流れるロワール川の優しい流れがフランスの歴史を形作ってきた。