【後半】「あんぱん」スペシャルステージから!

  連続テレビ小説「あんぱん」スペシャルステージの今田美桜に激萌え! 「東京ブギウギ」ではリズムを首で取り、顔を真っ赤にしながら歌っていらっしゃった。グロップのCMでの全力棒歌唱も小学校の音楽の時間を思い出し大好きだったなあ。今田さんの素朴な歌声よ、永遠なれ!

●AKB48「AKB48 20周年スーパーヒットメドレー」

 昔より若い気がする前田敦子と大島優子、大御所感がすごい指原莉乃、峯岸みなみのコメント力。艱難辛苦を乗り越えただけあるレジェンドメンバーはさすがだが、この機会に現メンバーも覚えたい。最後、大島優子の後ろでガンガン手を振っていたのは誰? ナイス笑顔、ナイスガッツ!

●TUBE「紅白 夏の王様メドレー」

「季節はアウェーですが、NHKさんが『真夏に変えて良い』と」と誇らしげに語り、年末の夏祭りという荒技を敢行。神輿に乗る前田さんの美声に煽られ、みんなで「あー夏休み!」と叫ぶクレイジーな展開に。TUBEの強烈な夏リスペクトがNHKホールの季節を変えた。

●HANA「ROSE」、ちゃんみな「ちゃんみなSPメドレー」

 ちゃんみな、HANAに前後を塞がれ歌声でボッコボコに殴られたイメージ。ちゃんみな、あの不安定な寝そべり体勢でよくあの声が(驚愕)。あまりの衝撃にイデデデと胸をさすり震える手で検索。今「No No Girls」を観ています。遅いなんて言わないで。シャウトがすごい子はCHIKAちゃんというのか……。

●サカナクション「怪獣」「新宝島」

 個人的に今回の紅白ナンバー1。「怪獣」の歌詞が並ぶ演出(卵との再会は鳥肌……!)、超名曲「新宝島」での笑顔。どちらもMVの世界観とリンクし、彼らの物語の続きを見た気がして胸いっぱいだ! 巻き込まれ案件のタローマンも含め、エモエモエッサイムで見逃し配信無限ループ。私も2026年、揺れたり震えたりした線で丁寧に描いていこう(泣)。

●特別企画 矢沢永吉「真実」

 都内某所、ソファでくつろぎ「真実」を歌う永ちゃん。世界一色っぽい「テントゥンテントゥン♪」をありがとう……。しかし終わったと思いきや、NHKホール上空にYAZAWAの文字が! ご本人がステージに登場し3曲熱唱。タオルが舞う中「紅白歌合戦、出させてくれてありがとうございました」と謙虚なご挨拶を残し笑顔で去っていった。カッコよすぎてぐうの音も出ない! YAZAWA、風か? 風なのか!?

●郷ひろみ「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」

 紅白勇退を発表。「紅白、本当にありがとう。紅白最GO(最高&最後)!」とダジャレを叫ぶ彼に全茶の間がもらい泣き。NHKは彼のジャケットを引っ張ってでも止めるべきだった。寂しくなるなあ。

●久保田利伸「紅白スペシャルメドレー」

 人間ダンスフロア、久保田利伸が返り咲き。謎のスタッカートを入れるなど、歌がうまい人ほど陥る「普通に歌うことに飽きてアレンジしがち」案件も見られたが、歌唱力は全盛期のまま。デビュー40周年だそうだが、あと400年はいける。

●Perfume「Perfume Medley 2025」

 映像の中でこれまでの25年が巡っていく演出はSF小説のラストのよう。本当に奇跡のようなバランスの3人。代わりはいない。いつまでも待っています!

●布施明「MY WAY」

 ハリツヤのある声、ぶれない音程、やわらかい表情筋、口からどんどん離れていくマイクの位置。布施明、芸能活動60周年、78歳のはずなのだが、信じがたい。NASAから「別の星から来た生命体?」とNHKに問い合わせがあったとしても私は驚かない。

●石川さゆり「天城越え」

 創立100年を迎えるNHK交響楽団とのコラボ。鬼気迫るステージを披露し、エンディングでは、デカい馬(今年の干支)のヘッドアクセをつけお茶目に登場。一生ついていきます!

●松田聖子「青い珊瑚礁 ~Blue Lagoon~」

 大トリの後、大大トリという順番が物議を醸したが、一番震えたのは聖子ちゃん自身だったかも。Mrs. GREEN APPLEの超絶ステージの後など、ハードルの高さはエベレスト級だもの。そこを見事爽やかかつキュートに歌った彼女にプロの覚悟とプライドを見た。

 ほかにも、超スタイリッシュにサメを乗りこなす米津玄師、京都のニンテンドーミュージアム内をマリオの如くイキイキと走り回る星野源、生歌の包容力を見せつけた岩崎宏美と松任谷由実、どんなにしぼんだ心も奮い立たせるウオォイエエィを響かせた玉置浩二などなど、観ていて口が開きっぱなしの約4時間半であった。

 トリは紅組MISIA、白組Mrs. GREEN APPLEという、10オクターブくらい平気で出してくれそうな二組。その歌声に、回った酔いも吹き飛んだ。スタンディングオベーション!

 フィナーレでも、郷ひろみに褒められ照れるMrs. GREEN APPLEに、「ウェーイ!」と手をヒラヒラさせるTUBE前田、クリクリの髪の毛に紙吹雪が降り積もるVaundyなど、萌えどころてんこ盛りだった。

 どっちが良かったのかなんて、決めるのがムズすぎる! もう勝敗は決めなくてもいいのではなかろうか。どっちも勝っていた今回の紅白。

 MISIAの言う通り、いい歌はこれからも残り続けるのだ。

田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡出る単1008語』(誠文堂新光社)など。
●オフィステイクオー http://www.take-o.net/