「今日はみんな帰ってくれ」
「ねえ! あんたたちが隣行っちゃっている間にAさんから電話来たんだけど!!」
「その、『今日はみんなそのままでいいから帰ってくれ』って、それしか言わずに電話切れちゃったのよ!!」
あまりの事態にそのまま鍋パーティーは解散となり、他の社員から「こんなことになって申し訳ない」と謝られながら、Kさんのバイト生活は唐突に終わりを告げました。
1週間ほど経っても、Kさんはあの日の出来事が頭から離れず、彼女は大学の帰りにふらりと元バイト先の会社を訪ねてみたのだそうです。
Kさんの顔を見るや笑顔で出迎えてくれた社員さんたち。
あの日のことを改めて謝られるなか、Kさんはその人だかりにAさんがいないことに気がつきました。
「あの、Aさんは外出ている感じですか? 最後に挨拶できなかったから、できれば話したくて」
Kさんの言葉を受け、一気に曇る社員さんたちの顔。
「それがさ、あの日の翌週にさ――」
社員さんたちはあの出来事があった週は誰も怯えてAさんに連絡できなかったそうです。皆一様に“週明けに何があったのか聞けばいい”そう考えていました。










