そしてAさんは…

 ですが、週明けの月曜日、Aさんは会社に姿を現しませんでした。

 いえ、正確に言うとその日の早朝、事務員さんだけが出社する時間帯にAさんから1本の電話があったのだそうです。

 鳴りやまない電話に出ると、子どもたちのざわつき声と共にAさんと思しき絶叫が聞こえました。

『あははははは!! 全然知らない女だったんだけど!!』

 そして、彼の背後から子どもたちの合唱が聞こえたかと思うと、電話はプツリと切れてしまったそうです。

 出社後に事情を聞いた社員さんたちは、その日の帰りにAさんのマンションを訪ねました。しかし、彼の部屋と隣の部屋のどちらにも鍵はかかっておらず、あの鍋パーティーの時のまま放置されていました。

 Kさんはその会社の人たちとの連絡を絶ってしまったので、その後Aさんがどうなったのかはわからないままだそうです。

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