ファンによるリライト文化と共に成長し、10周年という節目を迎えた怪談語りチャンネル「禍話(まがばなし)」。生配信サービス「TwitCasting」のこの人気チャンネルは、これまで優に3000話を超える珠玉の実話怪談たちを紹介してきました。

 今回はそんな禍話から、怪談収集を趣味にしていた男性が収集をやめてしまうきっかけになったお話をご紹介します――。

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「やめたんですよ。このお話を最後に怪談集めるの」

「取材した人が言ったことが嘘だったら、どうします?」

 かぁなっきさんが実話怪談収集の一環で、同じように怖い話を集めているFさんという男性に会って話を聞いていたとき、こんなことを言われたそうです。

 確かに実話怪談というものは体験した人の主観に基づくものであり、その情報ソースは基本的には体験者の言葉にしかありません。

「お話を伺う中で既読感を感じたら、あとで同じような怪談がなかったか自分なりに最善を尽くしチェックして、共通しているところ、改変しているところを見比べて剽窃(ひょうせつ)か否かを判断するしかないんじゃないですかね」

「すごいなぁ」

「Fさんならどうします、そういうとき?」

「やめます。というか、やめたんですよ。このお話を最後に怪談集めるの」

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