アドリブ演技ができるほどの英語を独学でマスターしたコツとは?

――演技でアドリブができるほどの英語力は、一体どうやって身につけたのですか。

 よく聞かれますが、独学です。僕は言語そのものが好きなので、最初は日本語にない音を見つけるのが楽しい、というところから、学びを深めていきました。語学は“音を楽しむこと”から入ると、ぐっと続けやすくなる気がします。音声学からのアプローチというのでしょうか……。

――音声学……? ご両親が専門家なのですか?

 いえいえ。普通の家庭です。子どもの頃から「耳がいいね」と言われることは多かったのですが、もともと「音」が好きなんだと思います。中学生の時に英語の先生から「発音がいい」と褒められたのがきっかけで、英語にも発音にもさらに興味をもつようになりました。

 いまは韓国語や他の言語も勉強しています。韓国語はある程度話せるようになってきたので、継続してもっと話せるようになりたいと頑張っています。

――そんなに外国語の習得ができるなんて、すごい才能ですね。

 語学習得は筋トレと同じだと思っています。僕は筋トレも好きなのですが、筋トレも語学も、どんなに少しでも、毎日やれば確実に身になります。

 毎日やるのはキツいので挫折しがちですが、みんなができないことを続けるのって、かっこいいし嬉しいじゃないですか。しかも、毎日コツコツ積み上げ続ける限り、後から来た人よりも確実に先に進める。それがまた自信につながり、さらに先へと進むモチベーションになっているのだと思います。

――どうやったらコツコツ努力できますか?

 好きなことをたくさん見つけることでしょうか。たとえば僕がいくら語学が好きでも、「1カ月英語の勉強しかしてはダメ」と言われたら続かないと思います。

 英語を勉強する日もあれば、身体を鍛える日もある。気分に合わせて少しずつ続けていくことで、また自然と“やりたい”気持ちが湧いてくるような気がします。違うことを挟むことで「最近、筋トレしていないからやろう」と思える環境をつくってあげる。これが重要だと思います。

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