[第4位] ローマ(イタリア)
原油価格低下を武器に

ヨーロッパ行きは8月のお盆前後でも6万円~と近年例を見ないほどの低価格だ。写真はローマのコロッセオ。

 原油価格の急速な下落にともない、航空会社はこぞって燃油サーチャージを廃止。航空券に支払うトータルの金額はかつてないほど安くなっています。

 なかでも顕著なのは欧州行き。1月半ばにはカタール航空のセールで欧州往復総額3万円台という前代未聞の格安航空券が発売されました。ツアーも同様に安く、なかでも3月出発のローマ行き5日間のツアーが47,000円で売られていました。

 原油の価格がこのままずっと低いという保証はありません。安く飛べるいまのうちに、長距離のフライトを含んだ旅行に行くことをおすすめします。

[第3位] ウラジオストク(ロシア)
ビザ免除+ルーブル安

「極東のサンフランシスコ」ともよばれるウラジオストク。成田から2時間40分のフライトで欧風の都市に行ける。

 極東ロシアのウラジオストクへは成田から直行便で2時間40分。航空券も安い時期なら3万円台で往復できます。しかし、最大のネックはロシア入国にはビザの取得が必要ということ。

 ところが、2016年7月1日からウラジオストク空港到着の観光客にかぎり、8日間以内なら空港でビザを発給することが決まりました。

 ロシアをおすすめするもう一つの理由はルーブル安。2013年とくらべるとルーブルの価値はほぼ半分に落ちています。為替相場の予想は難しくても、現時点で円に対して安い通貨の国を選んで旅行し、旅費を節約することはできます。なお、ウラジオストク行きは直行便のS7で成田から往復55,000円程度。セールなら4万円を切ることも。

2016.02.08(月)
文=橋賀秀紀