プランを上手に使って、たった2泊でもリゾートを満喫

敷地内に流れている運河。夜になると、ランタンの明かりが灯ってロマンチックに。

 ダナンに1泊してローカルフードを楽しんだ後、アンサナに到着したのは午後2時。先ほどまでの大都会の喧騒が嘘のようにのどかな環境の中に、リゾートはある。まだまだ外は暑いけれど、ベッドルームとリビングスペースが分かれ、テラスにプールもあるゲストルームは快適そのもの。部屋からそのままジャブン! とプールに飛び込み、ベトナム中部のご当地ビール、ラルーをグイッと飲んで、すっかりリゾート気分に。

宿泊はシービュー・ジュニア・プール・スイート・キング。ベッドルームとリビングが分かれていて、ミニキッチン付き。広々していて、窓の外の眺めもよくて快適。

 到着当日はゲストルームのプールでのんびり。翌日の午前にスパ、午後は古都ホイアン観光、最終日はスパと海でくつろいで夕方にチェックアウト、夜便で帰国――というのが、この旅のスケジュール。たった2泊しかできないけれど、十分にのんびりすることができる。

左:ターンダウンサービス時に焚いてくれるアロマオイル。部屋いっぱいに広がるオリエンタルな薫りに癒される。
右:ダブルシンクで広々としたバスルームには、オリジナルのアメニティが。

 「アンサナ」の隣に立つのは、ラグジュアリーブランドの「バンヤンツリー」。両ホテル間は運河をボートで移動できるし、バギーの送迎もある。手つかずの自然に囲まれていて、周辺にダウンタウンも屋台もないリゾートでは、テイストの異なる2つのホテルをこうして自由に行き来するのも、楽しみのひとつ。

「バンヤンツリー」の運河にかかる橋の上にも、美しいランタンの灯が。ベトナム中部らしい牧歌的な風景に心が和む。
到着した日は「バンヤンツリー」のガーデンで行なわれるカクテルパーティーの日。ラッキーなことにお声かけいただき、ベトナムの琴演奏を聞きながら、フィンガーフードとワインを満喫した。

 スパ受け放題プランでは、ボディセラピーやボディポリッシュ、フェイシャルなど、トリートメントメニューを組み合わせることができる。もちろん、セラピストの丁寧なカウンセリングつきだ。バジルとミントの香りが爽やかなボディポリッシュ、温めたセサミオイルが背中のコリをほぐすバックセラピー、筋肉組織の奥深くまで働きかけるディープなセラピーなどなど、滞在中は存分に極上のトリートメントを堪能した。

左:ダナンはリゾート施設が林立してビーチも観光客が多いけれど、ここランコーはとても静か。
右:出発時間が気になる最終日の午後は、夕方までテラスのプールでのんびり。

2015.12.29(火)
文・撮影=芹澤和美