#073 Hoi An
ホイアン(ベトナム)
18世紀の家並みが残るノスタルジックな風景
今、ベトナム中部の人気が沸騰中!
ベトナム第3の都市、ダナンへは成田から直行便で約6時間30分。しかも、航空券がなんと往復2万円台から! ホテルとセットになったパッケージツアーには3日間で3万円を切るものが出てきています。
週末+1日で気軽に旅立てて、ベトナム料理とビーチリゾート・ステイで気分をリフレッシュもOK。名店でのディナーやエステのトリートメントくらいの金額なのだから、自分へのご褒美にちょっとした贅沢を味わう時の選択肢に加えたいプランでしょう。しかもベトナム中部はここ数年、新しいリゾートホテルが続々と誕生しているので、話題の先取りにもなるはず。
しかもダナンのメリットは3カ所もの世界遺産に比較的近い点。中でも人気が高いのが、車でダナンから南東へ約40分走ったホイアンです。
トゥボン川の河口近く、海に面したホイアンは、チャンパ王国時代から港町として栄え、16世紀になるとアジア諸国はもとよりヨーロッパからも船が訪れる国際貿易港として発展していきました。日本とも朱印船による交流があり、最盛期には1000人もの日本人が暮らしていたそうです(当時、日本人によって架けられたとされる来遠橋、通称「日本橋」は、観光スポットのひとつ)。
18世紀頃に中国人によって建造された家並みが残るホイアンの旧市街が世界遺産になったのは1999年のこと。
路地裏をひょいと覗けば、天秤棒のおじいさんが歩いていたり、毎月旧暦14日に開催される祭のために少女たちが色鮮やかな布でランタンを作っていたり。21世紀でありながら、どこかノスタルジックな暮らしを旧市街のあちこちで垣間見ることができます。
築100年以上の家の中には、ちょっぴり手を加えてゲストハウスやカフェ、レストラン、ショップなどに改修し、ツーリストに開いているところも。過ぎ去った月日が刻まれた分厚い木の壁や、精緻なウッドカービングの装飾、派手な色合いの布飾りなどに、往時の豊かな暮らしぶりが見え隠れします。
2015.12.05(土)
文・撮影=古関千恵子