日本文化の豊かな装飾性とデザイン性
「侘び寂び」と並び、何事も装飾的でデザイン性に富むのもまた、日本文化の特徴の一つ。そんな装飾性を前面に出した作風を持つ芸術家たちの一群、琳派は日本美術史における一大潮流。本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一らが時代を超えて活躍した。
琳派が誕生して400年記念の展示が京都の地で開催。宗達、光琳、抱一それぞれの《風神雷神図屛風》が揃い踏みするのは歴史的快挙。ゆめ見逃さぬよう。
琳派誕生四〇〇年記念特別展覧会
『琳派 京を彩る』
会場 京都国立博物館 平成知新館(京都・茶屋町)
会期 2015年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
料金 一般1,500円(税込)ほか
電話番号 075-525-2473(テレホンサービス)
URL http://rinpa.exhn.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)など。「写真を読む夜」「provoke project」など写真に関するイベントも定期的に開催。
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2015.10.20(火)
文=山内宏泰