最新トリートメントを導入した老舗スパ
老舗ホテルのスパ、「ザ・ペニンシュラ スパ」は、7階と9階に、総面積1116平方メートルを有する。7階にあるトリートメントルームは、2室の2人用を含む14室。男女別のサーマルスイート、アジアンティーラウンジ、リラクゼーションエリアなどがある。そのほかに、8階にはフィットネスジムとプール、サンテラスもある。
その老舗スパが、2015年6月から新たなアンチエイジング・トリートメントを導入した。
なかでも、スイス製の高品質プロダクツと超音波を使った「マギーズ モンテカルロ」のプログラム、アルティメット エステティック フェイシャル トリートメントは、肌の深部組織に働きかけ、高い効果が期待できる施術。トップセレブを顧客とする高級スパブランドのトリートメントが、モナコ国外で初めて導入されたのだ。コラーゲンとエラスチンの生成を促進して、肌の内側からエイジングをケアする。このトリートメントは、予算の都合で撮影しただけで体験は叶わなかったが、なかなか効きそうだった。
取材を終え、ホテルをチェックアウトしてから荷物を預け、私が実際に体験したのは、シグネチャーマッサージの、サットヴァ アーユルヴェーダ アロマテラピー フルボディ&フェイシャル マルマ テラピーという、長い名前のボディマッサージ&フェイシャル。アーユルヴェーダの伝統的メソッドと現代の手法を組み合わせたトリートメントだ。
ハンドマッサージだけでなく、直径10センチメートルほどのブロンズ製のボウルも使ってのマッサージで、リンパの流れをよくしてデトックスを促し、筋肉と関節の疲れをほぐし、「氣」のバランスを整える。
右:施術後に休むことができるベッドはふかふかで、掛け布団やヘッドホンまで用意されている。
たっぷりのオイルとマッサージで身体全体のリンパを流し、顔も少し強めのマッサージ。カメラバッグを持って写真を撮り歩いて疲れた身体がほぐれていくのを感じた。施術の後は、体中がゆるんでいるので、たっぷりの水分をとってから、ヴィクトリア湾を望むリラクゼーションルームでウトウト。午後いっぱいをスパで過ごした。それはもう、帰りたくないくらいの至福のひとときだった!
2015.09.11(金)
文・撮影=たかせ藍沙