黄金崎の海水の透明度の高さはまさに衝撃的!
そうして到着した黄金崎海水浴場、透明度の高さはまさに衝撃的でした。穏やかな入り江がブルーというよりも、澄みきったクリアな海水で満たされています。本当にラムネ色でした。周囲のそびえたつオレンジ色の断崖もまた、海の美しさをさらに際立てています。そしてゴロゴロした岩が転がるゴロタ場の潮だまりをのぞくと、貝やカニがいっぱい。
このオレンジ色の断崖は安山岩が変色したもので、“黄金崎のプロピライト”と呼ばれる静岡県の天然記念物だとか。夕暮れ時は西日が断崖を真っ赤に染め、これまた絶景になります。西伊豆が“夕日の名所”と呼ばれるゆえんのひとつでしょう。
黄金崎は今では遊歩道や、運が良ければ駿河湾の向こうに富士山を望む展望台、キャンプ場も整備され、ファミリーに人気のスポットです。
右:アドベンチャーな気分が味わえる、堂ヶ島の遊覧船。(C)西伊豆町観光協会
もうひとつ西伊豆の楽しみといえば、堂ヶ島。遊覧船に乗って次々とくぐっていく洞窟めぐりにわくわくしたものですが、今は海底火山の多様な地層断面が観察できる珍しい場所として、堂ヶ島・仁科港ジオサイトになっているとか。
子供時代に遊んだ場所の美しさが認められるというのも、なんだか嬉しいものですね。
黄金崎
●アクセス 東名高速沼津ICから車で1時間40分。または修善寺からバスで90分
●おすすめステイ先 堂が島ニュー銀水
URL http://www.dougashima-newginsui.jp/
古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/
Column
古関千恵子のニッポン極楽ビーチ十景
CREA WEBの好評連載コラム「世界極楽ビーチ百景」で海外の至福ビーチ事情をレポートし続けているビーチライター・古関千恵子さんが、特別篇として国内の厳選ビーチをおすすめします。三浦、伊豆、房総といった首都圏からのアクセスに優れた場所から、沖縄の離島や小笠原といったスペシャルな南国まで、日本が誇る10の絶品ビーチをご紹介!
2015.08.08(土)
文・撮影=古関千恵子