地下で海とつながった池でダイビング!

手早く魚をさばく姿はまるでアート。佐良浜漁港で見かけた風景。

 伊良部島は1950~60年代にカツオ漁で栄えた島です。

 タンクを背負った漁師がチームを組んで仕掛けた網に、魚を追い込む“アギヤー漁”が今でも残されているとか。佐良浜の漁港へ行くと、水揚げされた魚をさばいている様子を見かけることも。

 また、漁港のすぐ近くにある伊良部漁協直営の漁師屋では、冷凍することなくどんぶりに直行するマグロ丼がたったの500円(税込)! おためしあれ!

冷凍していないマグロのどんぶりがたったの500円で!
陸側の通り池。水中で海とつながっています。ダイビングで乳白色の水の層を抜けるケモクライン現象を体験しました!

 伊良部島は水路を挟んで下地島と隣接し、短い橋で数カ所結ばれています。

 その下地島には世界的にも珍しいダイビングスポット「通り池」があります。海側の開口部から入り、陸側の池へ抜けられる地形。海水と淡水が混じり合い、水の色が変化するケモクライン現象が発生しています。これはダイバーなら一度は経験してみたい不思議体験でしょう。

 また、「通り池」は上級向けですが、初心者ダイバーやスノーケラーも体験できる洞窟スポット“青の洞窟”も人気上昇中です。

 そんな伊良部島と下地島へ、伊良部大橋のおかげで、いつでも好きな時に行けるようになりました! ぜひ宮古島からドライブで足を延ばしてみてくださいネ。

伊良部島
●アクセス 宮古島の宮古空港から車で約25分
●おすすめステイ先 ヴィラブリゾート
URL http://www.villabu.jp/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子のニッポン極楽ビーチ十景

 CREA WEBの好評連載コラム「世界極楽ビーチ百景」で海外の至福ビーチ事情をレポートし続けているビーチライター・古関千恵子さんが、特別篇として国内の厳選ビーチをおすすめします。三浦、伊豆、房総といった首都圏からのアクセスに優れた場所から、沖縄の離島や小笠原といったスペシャルな南国まで、日本が誇る10の絶品ビーチをご紹介!

2015.08.05(水)
文・撮影=古関千恵子