【次に流行るもう一曲】
東京カランコロン「スパイス」

サークル仲間のような雰囲気を感じさせるバンド

伊藤 2曲目は東京カランコロンの「スパイス」、「食戟のソーマ」というTVアニメのエンディングテーマになっています。彼らの2ndアルバムに収録されている「指でキスしよう」って曲が好きなんだけど、ロックサウンドのなかに色々な音楽の世界が広がっていて、あぁ音楽って楽しいって感じさせてくれる曲。面白いサウンド感をもったバンドです。

山口 このバンドは、恥ずかしながら僕はノーチェックでしたが、注目され始めていますね。

伊藤 みたいですね。このバンドを見ていると、きっとこの人たち、みんな良い人なんだろうなぁ、って思わせる笑顔をしていて、ロックバンドというよりはサークル仲間みたいな空気。あとボーカル・キーボードの“せんせい”がなんとも言えず先生。まるで教育実習でこんな先生が来たらいいなぁ、って思わせるような。ロックバンドにあるまじきなんだけど、「安心」って言葉が似合うバンド。

山口 そうですね、バンド名とキャラクターが合っている気がしました。

伊藤 今回の曲もイイですよ。フードミュージックプロデューサーとしては見逃せない内容だし、サウンドもカッコイイ。「その香り付けも 無理な色付けも、いらないから」っていう歌詞がこのバンドらしいな、って思いました。カップリングが、あのフードミュージックの名曲「お料理行進曲」ってところが、何ともいえず“安心”のシングルです。なんとも優しくって懐もデカいバンド、これからもっともっと注目されると思います!

東京カランコロン「スパイス」
エイベックス エンタテインメント 2015年6月10日発売
初回生産限定盤[CD]500円、「食戟のソーマ」描き下ろしジャケット盤[CD+DVD]1,000円、東京カランコロンジャケット盤[CD+DVD]1,600円(税抜)
■東京カランコロンは、2009年に現在のメンバーで活動を開始し、2012年にメジャーデビューした5人組。「スパイス」は、MBS、TBSなどで放送中のアニメ「食戟のソーマ」のエンディングテーマソング。カップリングの「お料理行進曲」は、1990年代にアニメ「キテレツ大百科」のオープニングに起用されたYUKAの楽曲のカヴァー。
■「スパイス」作詞/いちろー 作曲・編曲/東京カランコロン
■オフィシャルサイトURL http://tokyokarankoron.com/

山口哲一 (やまぐち のりかず)
音楽プロデューサー、コンテンツビジネス・エバンジェリスト。(株)バグ・コーポレーション代表取締役、「デジタルコンテンツ白書」(経産省監修)編集委員。プロデュースのテーマに、ソーシャルメディア活用、グローバルな視点、異業種コラボレーションを掲げて、音楽とITに関する実践的な研究を行っている。著書に『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、『ソーシャル時代に音楽を“売る”7つの戦略』『プロ直伝! 職業作曲家への道』(リットーミュージック)、『世界を変える80年代生まれの起業家 ~起業という選択~』(スペースシャワーネットワーク)、『DAWで曲を作る時にプロが実際に行なっていること』(リットーミュージック)がある。詳細プロフィールはこちら
Twitter@yamabug https://twitter.com/yamabug
ブログ「いまだタイトル決めれず」 http://yamabug.blogspot.jp/
作曲家育成セミナー「山口ゼミ」 http://www.tcpl.jp/openschool/yamaguchi.html
WEDGE Infinity連載「ビジネスパーソンのためのエンタメ業界入門」 http://wedge.ismedia.jp/category/entertainment

伊藤涼 (いとう りょう)
音楽プロデューサー、ソングライター。「青春アミーゴ」などのミリオンセラーをプロデュース、後にフリーランスに。ソングライターとして、乃木坂46「走れ!Bicycle」、AKB48「ここにいたこと」などの作品がある。作詞アナリスト、フードミュージックプロデューサーとしても活躍。論理的で明晰な分析力に注目。著書に『作詞力 ウケル・イケテル・カシカケル』(リットーミュージック)、山口哲一との共著に『最先端の作曲法 コーライティングの教科書』(リットーミュージック)がある。
マゴノダイマデ・プロダクション http://www.mago-dai.com/
ブログ「伊藤涼の音楽」 http://ameblo.jp/magodai/
伊藤涼が主宰する作詞研究室リリック・ラボ 
http://www.mago-dai.com/?p=778

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2015.05.31(日)
文=山口哲一、伊藤涼