泰平の世に活躍した街の絵師
戦国乱世も遠くなりにけり、な18世紀の京都。江戸では徳川吉宗が産業振興のために洋書の輸入緩和に踏み切り、海外から新しい技術や文化が長崎経由で流れ込んだ。
こうした潮流の中で、同じ1716年に生まれ、京都で絵師として活躍したのが、伊藤若冲、与謝蕪村という二人の絵師。志向はそれぞれ異なるものの、中国・朝鮮の絵画を参照しながら自らの画風を確立していく過程を、対比的に展示する。
『生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村』
会場 サントリー美術館(東京・六本木)
会期 2015年3月18日(水)~5月10日(日)
料金 一般1,100円(税込)ほか
電話番号 03-3479-8600
URL http://suntory.jp/SMA/
2015.04.04(土)
文=橋本麻里