旅の締めくくりは正統派アメリカン・ブレックファスト

スカイウェイの中からひとつお隣りのスカイウェイが見える。

 車に乗れば約30分で行き来できるミネアポリスに戻って、ミネアポリスの名物とも言える、ビルを繋ぐスカイウェイを歩いて回る。夏は暑く、冬は寒さが厳しいミネアポリスでは、どんな天候でも快適に町を回れるように、ほとんどのビルの地上2階部分がスカイウェイと呼ばれるガラス張りの歩道で繋がっている。雨でも傘は不要だ。

モール・オブ・アメリカの中心にあるテーマパーク。大人も子供もまる一日過ごせてしまいそう。

 ミネアポリスでもう一つ名物なのは、全米最大級のショッピングモール「モール・オブ・アメリカ」。単なるショッピングモールと侮るなかれ、四隅にはメイシーズをはじめ有名デパートが入り、中央にはローラー・コースターなどのアトラクションやレゴランドがあるテーマパークが入り、その間は延々と店舗が並んでいる。ついつい財布のヒモが緩む場所なのだ。

Mall of America(モール・オブ・アメリカ)
所在地 60 East Broadway, Bloomington, MN 55425
電話番号 +1-952-883-8800
URL http://www.mallofamerica.com/

丁寧に作った朝ごはんをきちんとしたサービスで出してくれた。

 旅の最終地点、ミネアポリスの朝は、ミシシッピ川沿いの瀟洒なホテル「ニコレット・アイランド・イン」でハム入りのオムレツ、ハッシュドブラウン、ライ麦のトーストという正統派のアメリカン・ブレックファストとブラッディ・メアリーをいただいた。落ち着いた雰囲気のダイニングでは、地元有力者のモーニング・ミーティングがてらの食事風景も。アメリカのしっかり朝ごはんは、コミュニティのワンシーンでもあった。

Nicollet Island Inn(ニコレット・アイランド・イン)
所在地 95 Merriam Street, Minneapolis, MN 55401

電話番号 +1-612-331-1800

URL http://www.nicolletislandinn.com/

 アメリカ中西部の朝ごはんは、素材もそれを食べにくるゲストもローカルに根ざしていて、朝からしっかり食べ、素晴らしい一日を始めるというのが習慣になっている感じ。朝ごはんのおいしさと共に、そんな朝のスタートの仕方にも刺激を受けた旅だった。

【取材協力】
アイオワ州観光局
URL http://www.traveliowa.com/

ミシシッピ・リバー・カントリーUSA
URL http://www.mrcusa.jp/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

2015.03.23(月)
文・撮影=小野アムスデン道子