北極教会に極地博物館、北極圏を観光する
オーロラに出会えたことで、ちょっとゆとりも出て、トロムソで北極圏らしい観光を楽しむことに。
朝は、宿泊したモダンな「スカンディック・グランド・トロムソ」で、スモークサーモンやニシンの薫製、チーズやハム、卵、ピクルスやサラダ、果物など何十もの料理が並ぶスカンジナビア風のブッフェ「スモーガスボード」で腹ごしらえ。ハートが合わさったようなかわいい形のワッフルも、自分で焼いて熱々を楽しめた。
スカンディック・グランド・トロムソ
所在地 Storgata 44, Tromsø
電話番号 +47-77-753777
URL http://www.scandichotels.com/Hotels/Norway/Tromso/Grand-Tromso/
トロムソイヤ島から橋を渡った本土側に見える三角屋根の建物が「トロムスダーレン教会」、別名「北極教会」だ。トロムソの冬とオーロラをイメージしてデザインされたとてもモダンな教会だ。高さが12メートルあるというステンドグラスが美しい。
北極教会
所在地 Hans Nilsens vei 41, Tromsdalen
電話番号 +47-47-680668
URL http://www.ishavskatedralen.no/
また、「極地博物館」は、トナカイやホッキョクギツネのハンター小屋(1936年までスヴァールバル諸島にあったものを再現)やアザラシ猟の様子、ホッキョクグマを捕まえる罠(クマが罠の中の肉を食べると銃が発砲される仕組み)などを、剥製やジオラマを使って展示しているが、そのリアルさはなかなかのもの。小さな外観に比して充実した内容で楽しめる。
極地博物館
所在地 Søndre Tollbodgate 11, Tromsø
電話番号 +47-77-623360
このほかにもアウトドア・アクティビティとして、スキーやスノー・シュー、犬ぞりやトナカイそりなどもあって、防寒着や必要な道具もレンタルが可能。北極圏にあると聞いて、雪に閉ざされた街を想像していたが、トロムソはいろんなものが充実した生活圏だった(ただし物価はとても高く、コーラ1本400円ほど)。
【取材協力】
フィンエアー
http://www.finnair.co.jp/
ノルウェー政府観光局
http://www.visitscandinavia.org/ja/Japan/
トロムソ観光局
http://www.visittromso.no/en/
小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel
Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
2015.03.17(火)
文・撮影=小野アムスデン道子