ビーチウエディングには赤い薔薇が似合う!

ビーチに写真を撮りに行ったら、リゾートスタッフがヤシの葉でハートを作っていた。ウエディングセレモニーがあるのだという。

 赤道直下の南の島、モルディブでは、まっ白なビーチでのウエディングセレモニーが人気急上昇中だ。エメラルドグリーンのサンゴ礁の海をバックに、白い砂浜での記念撮影は、最高に美しい思い出の写真として新居に飾ることができる。

 ジュメイラ・デヴァナフシという、全室バトラー付きの高級リゾートで撮影をしていたときのこと。バトラー君が、「今日は、ウエディングセレモニーがありますよ」と教えてくれた。そういえば、朝、ビーチで、ヤシの葉を使った大きなハートの飾りを造っていたのを見かけたのだった。

帰ろうとしていた楽団の皆さんが戻って来てくれた! 美男美女の中国人カップルもとーっても幸せそう。

 ところが、撮影が一段落してビーチに行くと、すでにセレモニーが終わって楽団が引き上げるところだった。するとバトラー君、楽団を引き留めて、新郎新婦に写真撮影を交渉してくれた。ということで、モルディブの民族衣装姿の楽団とともに、広東から来たという中国人カップルの写真を撮らせていただいた。

ケーキカットの跡がくっきり見えるウエディングケーキ。薔薇の花びらが撒かれていた。
ウエディングセレモニーは日除けの下で。ヤシの木のハートが飾られていた。

 実はこの日、午前中にものすごいスコールがあり、空が真っ黒になって横殴りの雨が降っていた。でも、そこは南の島。午後になるとすっきりと晴れて青空が広がった。ウエディングカップルにとって、最高に思い出に残る素敵な挙式になったことだろう。

ウエディングカップルにお礼を言って島内で撮影を続けていると、遠くから女性の歓声が聞こえた。ウエディングブーケが投げられたのだ! 新婦の女友達のうちのひとりが見事にキャッチしていた。

 人生で最高にハッピーな瞬間にいるウエディングカップルのおふたりは、いつも写真撮影に応じてくれる。今まで断られたことはない。国籍に関係なく、いつでも快く写真を撮らせてくれた。そして、私の手元には、最高にハッピーな笑顔のコレクションが増えていく。写真を撮っている私はといえば、毎回、幸せオーラをいただいてハッピーな気持ちになるのだった。

 今まで出会ったみなさん、ありがとう! そしてこれから出会う皆さん、ぜひ写真を撮らせてくださいね!

【取材協力】
マルタ観光局

URL http://www.mtajapan.com/

ターキッシュ エアラインズ
URL http://www.turkishairlines.com/

ジュメイラ・デヴァナフシ
URL http://www.jumeirah.com/en/hotels-resorts/maldives/jumeirah-dhevanafushi/

キャセイパシフィック航空
URL http://www.cathaypacific.co.jp/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・50カ国超、海外スパ取材200軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷、台湾版も好評につき、第2弾が2015年4月に発売予定!
Twitter https://twitter.com/aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha

 

Column

トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!

2015.01.13(火)
文・撮影=たかせ藍沙