ポートランドの冬の風物詩はビール・フェスティバル!

外は10度ぐらいでもテントの中は、多くのビール・ファンの熱気でムンムン。

 さて、市内には50を超えるブルワリー(ビール醸造所)があるビールの都、ポートランドの冬の楽しみにもやっぱりビールは外せない。季節限定ビールを造るブルワリーも多く、冬は「ウィンター・エール」という名前で、麦芽を焙煎した黒ビールやビターでアルコール度高めの深みのある味のビールが出る。

 そして、12月3~7日には、ダウンタウンの中心にある広場、パイオニア・コートハウス・スクエアで18回を迎える特別なビールの祭典「ホリデー・エール・フェスティバル」が開催された。

時節がらサンタ帽子の方々も。

 55ものブルワリーが参加していて、提供されるのはこのビール・イベントのために醸造したり、ブレンドしたビールばかり。テントが張られた中はビール・ファンで黒山の人だかりだ。入場できるのは21歳以上、入り口でビールを飲むためのマグと12枚のチケットとのセットを35ドルで買う。試飲の量(4オンス)で1枚、スペシャルな生ビールは同量で2枚、マグいっぱいに入れると4枚のチケットが必要。各日に限定ビールのリリースもあって、ビール好きには逃せない冬の風物詩なのだ。

試飲でお気に入りを定め中に、すでにご機嫌3人組。

 来場者の多さにも驚いたが、多くのボランティアやスポンサーがイベントを支え、Children's Cancer Associationという小児がん患者とその家族のための協会に収益を寄付する目的で、くじとルートビアの販売を行っているのが印象的だった。昨年は17,000ドルもの寄付を集めたという。

ビールを楽しんで、テントの外に出るとクリスマスツリーが輝いていた。

 寒い冬の夜空、パイオニア・コートハウス・スクエアには大きなクリスマスツリーが輝いていた。皆様もよいウィンター・ホリデーをお過ごしくださいますように。乾杯!

【取材協力】
Travel Portland

URL http://www.travelportland.com/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

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2014.12.23(火)
文・撮影=小野アムスデン道子