炭風呂と炭パックで肌はしっとりふわふわに!

 到着初日にさまざまなメニューをこなしたけれど、2日目もチェックアウトまでの間にめいっぱい体験させていただくことに。早朝のウォーキングと太極拳の後は、早速朝の腸内洗浄。昨夜と手順は同じながら、コーヒーを使っての施術となった。

左:朝ご飯はジュースのみ。決められた時間に客室に届けてくれる。
右:あまりに黒いので、まるで温めた墨汁の中に浸かっているかのような不思議な気持ちになってしまった。

 少し休憩してから、今度は炭風呂だ。活性された炭を溶かした真っ黒(!)のお湯の中へ。毛穴が開いて全身の汚れが出て行く予感がする。身体がほどよく温まったところでバスルームから出ると、今度はトリートメントベッドの上にビニールが敷いてある。次のメニューは炭のラップだ。

たっぷり炭を塗ってくださったので、足先の塗り残しがなければ肌の黒い人が寝ているかのよう。

 まるで色の黒い人になってしまったかのような塗られっぷりで、炭と片栗粉を混ぜて水で溶いたもので全身パック! 顔以外の全身が真っ黒になったらビニールと毛布にくるまれて約20分。ヒーターで温めてくれるのでたっぷり汗をかいた。

 滑って転ばないように手を取られながらバスルームへ。すると、セラピストの女性がバスルームから出て行かない。「私も手伝う必要があるの」と。そう、この炭、肌にかなりピッタリ張り付いていて、擦らないと落ちないのだった。天然のへちまスポンジを使って、ふたりがかりで全身の炭を洗い流したのだった。

黒塗りのままビニールと毛布にくるまれてこんな感じに。ヒーターで温められ、約20分でたっぷり汗をかいた。

 炭の強力な吸着力と汗の力で、毛穴の汚れがすっぽりなくなった後は、再びトリートメントベッドに戻って、保湿クリームを全身に。すると、肌は「ここ数年お目にかかれなかったかも!」というくらいにしっとりふわふわに。これ、ほんとうにオススメ!

左:修行後(笑)の回復食。フルーツとシリアル、ナッツにドラゴンフルーツのジュース、そしてサプリ。
右:ベジタリアン食を選ぶと、こんな感じのサラダを毎食いただくことに。レストラン横に野菜畑があるので、自分で野菜を摘んでサラダにすることもできる。

 チェックアウト前の最後のお楽しみは回復食。デトックス中は固形物は摂らないので、胃腸に穏やかな食べ物から少しずつ慣らしていくというもの。通常は3日以上のデトックス後にこの食事となるのだけれど、今回は1日プチ体験の最後に回復食をいただいた。にしても、こんな滞在を3日も続けたら、身体の中も外もピッカピカになること間違いなしと確信したのだった。

左:通常の食事メニューのカレカレ。フィリピンの伝統料理で、野菜をチキンで包んで、バナナの芽と共にピーナッツソースをかけたもの。サイドディッシュはブラウンライスと、サヤエンドウのバゴーン(魚の発酵調味料)載せ。
右:敷地内には「グランピング」用のテントも。「グランピング」とは、グラマラスキャンピングの略で、高級ホテル並みの快適さで屋外キャンプを楽しむことで、最近セレブの間で注目されているという。

Nurture Wellness Village(ナーチャー・ウェルネス・ビレッジ)
所在地 Pulong Sagingan, Barangay Maitim II West Cavite, Tagaytay, Luzon 4120
電話番号 +63-917-687-8873 +63-2-401-9030
URLhttp://www.nurturewellnessvillage.com/

フィリピン政府観光省
URL http://www.premium-philippines.com/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・50カ国超、海外スパ取材200軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷、台湾版も好評につき、第2弾が2015年4月に発売!
Twitter https://twitter.com/aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha

Column

トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!

2014.12.16(火)
文・撮影=たかせ藍沙