電気を流され、鍼を刺され、炭を注入される荒療治!?

「ナーチャー・ウェルネス・ビレッジ」のメイン棟にはレストランとバー、そして緑の中に客室やスパが点在していて、プールもある。

 翌日は郊外に足を延ばした。訪ねたのは、マニラから車で約1時間半、タガイタイにある「ナーチャー・ウェルネス・ビレッジ」。オーナーは、イギリス人のドクター、マイクさんと、ハーバード大学を卒業したフィリピン人の奥様、キャサリンさん。支配人はキャサリンさんの弟のマーティンさん。仲のいいファミリーが経営しているのだ。もともとあったスパとレストランが、フィリピンの皆さんのデートスポットになったり、ウエディング会場になったり。その後、宿泊もしたいというゲストのリクエストで客室を造ったりして、どんどん施設が増えたのだという。

左:広々としている「デラックス・フォレストビュー・ルーム」の室内。ガラス窓があるバスルームも広くて使いやすい。ベランダからは森を見下ろすことができる。
右:車で5分ほどの場所に野菜畑がある。見学にいったら、スタッフが民族衣装を着て出迎えてくれた! ここでは中国、ロシア、アメリカ原産という3種類のケールを始め、さまざまな野菜やハーブが育てられている。

 通常は3日以上というデトックスを、1泊だけ体験させていただくことに。チェックインすると、まずは体調のチェック。私の担当というイケメン、リムウェルさんが、電極を手に持った私の足のあちらこちらにもうひとつの電極を当てて体調を診断。どの部分に疲労が溜まっているかや、骨や内臓の状態などが数値化されるのだとか。これらのデータをもとに最終日には,、食生活など帰国後のアドバイスもしてくれる。

左:電極を持って体調診断。コンピュータの画面に数値が表示されていく。
右:ランチはこんな感じ。ポテトとリーク(ネギに似た野菜)のスープと、ケールとパイナップルのジュース。それに、食前、食後のサプリ。サプリは、繊維質やビタミンEとC、血液浄化成分、デトックス補助成分など。夕食もほぼ同じ。デトックスパッケージでは、固形の食事は摂らない。

 午後、客室に何やらいろいろ運ばれて来た。リムウェルさんがベッドの上にクッションを置き、その上に横になれという。そのクッションからはコードが伸びていて、小さな機械につながっている。スイッチが入って1分ほど、「僕の手に触るときっと驚きますよ」と言う。促されるままに手に触ると「パチッ!」と大きな音が。よく静電気で痛い思いをするアレと同じ現象が! 私の身体には電気が通っているのだった。これで血流がよくなるのだという。

左:小さなマシンからマットに電気が流される。寝ている間は何も感じない。
右:リムウェルさんに撮影してもらった背中。鍼がたくさん刺さってる!

 電気の後は背中に鍼。1本ずつシールドを破りながら用いる使い捨て鍼をリムウェルさんが刺していく。2カ所くらい「アウチ!」な軽い痛みがあったけれど、ほとんど痛みは感じられない。鍼は20分ほどで終了。電気と鍼で、日頃の原稿書きの肩こりと、カメラバッグを持ち歩いていた身体の疲労が一気に軽くなった。これはすごい!

ニライブマッサージは、温めた砂とハーブをバナナの葉で包んで背中に載せたり、それらでマッサージしたり。こちらの写真は、昼間のモデル撮影の1カット。
腸内洗浄中の衝撃画像?(笑) ちなみに、翌日はコーヒーを使って2度目の腸内洗浄があった。

 そして夜は、温めた砂を使った二ライブマッサージの後、それまでに食べて来たもろもろを一気に体内から排出。そう、あのダイアナ妃もなさっていたという、腸内洗浄だ! 活性(アクティベイト)された炭を溶かしたという真っ黒な液体を500cc腸に注入された。体勢を変えながらお腹をさすられて腸内にぐるぐる~。15分ほどしてトイレへ。はぁ~、すっきり!

2014.12.16(火)
文・撮影=たかせ藍沙