子育てに関する不安はきっとなくならない
Q. もし、この子が死んでしまったら……
念願の子どもを授かり、5月に出産しました。 妊娠初期から半年間は仕事のストレスがすさまじかったこともあり、その影響が出ないか、どんな子が生まれてくるのかなどと不安でしたが、出てきてくれた子は元気で愛らしい男の子でした。
愛おしすぎて、毎日胸がいっぱいになるほどですが、その思いが高まるほどに「この子が死んでしまったら……」という考えがふっとよぎり耐えきれない気持ちになります。
川上さんはそのような気持ちにさいなまれることはないでしょうか。
何かアドバイスやお考えなどお聞かせ願えれば幸いです。(とんとん/31歳・専業主婦)
A. どうか、喜びのほうを思いだしてください!
わかります。心の底から、わかります。くわしくは『きみは赤ちゃん』に書きすぎるほど書きましたが、息子が生まれて二年間、ご相談にあるようなことを思わなかった日はありません……。
まだ子育てし始めたばかりですが、たぶんこのような、汲めども尽きぬ不安こそが、子どもを持つということの大きな部分なんだな……と感じております。いくつになっても、その歳なりの不安があるんだと思います。そして、それはきっとなくならないものだと思うし、なくならなくてもよいのだと思います。ずうっと心配しつづけることが、子どもを授かったということと同義であるとすら思います。これはもう、どうしようもないですよ……!
でも、心配は心配だけれど、それだけじゃないはず。
手放しにうれしくて、しあわせを実感する瞬間。笑顔。不安や心配とおなじくらい、明るいものがまわりにあるはずです。心配ばかりがつづいてしまうときは、どうか、喜びのほうを思いだしてください! 不安を無理になくそうとせず、喜びやうれしさとセットなんだ、ぐらいに思って、そして、お子さんが笑っているかけがえのない「今」を信じて、なんとか一日一日をつみあげてまいりましょう!
» 『きみは赤ちゃん』の内容を立ち読みする(本の話WEBへリンク)
2014.08.14(木)